初めて手を着けるソフトは扱いにくい。
いろいろなものに手をそめてきた人でも、程度の差はあれそういう思いはするだろう。
初心の人、それも文字入力さえ考えながらでなければ進まない人にとっては、エクセルなどと選良専用の道具のような名前の付いたものは、さぞ難しいものと、手を出す前に考え込んでしまう難敵になる。
金銭出納帳のような簡単な作表でも、残高や集計の数式入力を、初手からサラッとこなせというのは多分難しい注文だろう。
セルの役割、セル相互の働き、それに四則演算の超簡単な原理を、実際の単純な計算で呑み込ませることが第一歩、その場の足踏みも、向きを変えながら何度か繰り返さなければならないだろう。
パソコン操作は、どこかで腑に落ちたものを得させなければ、いつまでも不可解が続きっ放しになるのではないだろうか。
不可解な領域の境界を一歩乗り越えなければ、ただテキストの見本どおりに文字と数字を打ち込んでいるという面倒感しか残らないことになる。
そんなここは説明されなくてもわかるぐらいのところから始めると、わかる/わからないの境界を、自力でだんだん押しやっていけるのではないかとも思う。
ごく初心の人に、とにかく覚えこんでもらわなければということを拾い上げてみた。
○ アクティブセルの移動と数式バーとの関係を徹底理解する。
○ = + - * / . の記号入力を、キーの位置を探したり考えたりせずに素早くできる。
○ 数字入力は確定操作が必要なく素早くできるよう、半角に切替える習慣にする。
○ 2変数、1計算の数式入力を、考えずに素早くできる。
○ 3変数、2計算の数式入力を、考えずに素早くできる。
○ 数式への参照セル入力は、クリックでよいことが考えずにわかる。