空白にはいろいろな形があり、それぞれに意味がある。
書物や新聞記事の印刷は、段落の行頭を1字下げて読みやすくする。大げさに言えばこれが社会的習慣になっているが、メールやブログでは、なぜか字下げが邪魔になる気がして、1字分の空白を入れなくなった。自分でもいつからそうすることにしたか、覚えがない。
Yahoo 知恵袋に、「この言葉が使い始められたのはいつですか」という、答の出るはずのない質問をときどき見かけるが、言葉や習慣は、いつの間にかそうなるので、何でもいつからと聞きたがる人が増えるのは「イツカラ菌」の繁殖のせいかと思っている。
初心者は、文字入力で、知らぬ間のデキチャッタ空白をなくすのに考え込んでしまうことが多いが、空白も文字のうち、それを消せば埋まるという感覚はつかみにくいものらしい。
ベタ癖のついたパソコン文の行頭も、何かわけができて下げたいときも出てくる。
自分のブログなら、HTML 編集で、「& nbsp;」などというタグを使って空白を埋め込むことができる。
しかし、ひとさまのブログにコメントを書き込む場合は、ほとんどはテキスト入力になるので、入れたつもりの空白が、みななくなってしまう。
(注)「& nbsp;」の&とnの間には空白を入れずに、つめて書かなければならないのだが、この稿でつめて書くと「 」のように空になってしまうので、入れてはならない空白を入れてある。ああややこしい。
こんなときは、アンダーバーの連続で空白感を出す姑息な手段しか知らないのだが、空白ではなく「見えない文字」など、何かもっとすっきり正々堂々と空白をつくる方法はないものだろうか。