バージョンセールという言葉を思いついた。
もちろんバーゲンセールのもじりだが、ゲがジョに変わると、安売り戦法が新型売りつけ戦法に変わる。
何でも新しいことを望んでいるのではないのに、新しいモノが出れば遅れてはならじとそれに飛びつく。そういう進取の気性に富んだ方々こそ、バージョンセールのだいじなお客様なのだ。
小学校の教科書に、一つだけ意味のつかめない題名があった。
それは「進取の気性」で、佐久間象山の話だった。
人の名は覚えたが、何をしたかは覚えていない。
年号や名前など、記号は覚えやすいが、史実の内容は覚えにくい。歴史がだいじと言われながら、暗記ゲームの域を超えないのは、このあたりに原因がありそうだ。
新しいものに早く手を出そうという気性が薄いのは、一桁の年齢のときから染み付いているらしい。もう直りそうもないなあ。