モノの用途には強弱がありそうです。
こういうことに使いたいというニーズ系が強い用途、何かに利用できないかというシーズ系が弱い用途です。
情報工学にも音響工学にも、S/N比という性能の表し方があります。信号量 (signal) と雑音量 (noise) の比です。
信号は発信源から出される量が限られますが、雑音のほうは無限に大きくなりうる力があります。
S/Nは概してNが強い、勢いがよいのです。
モノの用途で「何かに使えないか」と探すS系の用途が弱いのと同様に、パソコンの用途、パソコンを使って得られる情報の用途も、S系は弱いと言えるでしょう。
目的なしのS系の情報探しは、退屈しのぎと野次馬興味を満足させる効果といっしょに、マルウエアというM系の情報呼び入れにも大いに効果があるのです。
Webの世界では、Nを抑えるのではなくMを抑え、S/M比を上げたい、話が妙な方向にずれ始めました。
危ないときは接続を絶つのが有効な対処法のようです。