関数の基本構造のだいじなところは構成要素の並べ方です。
ここにあげた例では、セルB5の値が判定条件にてらしてどうであるかという結果を、セルC5に表示させています。
結果を表示させるセルの場所は、すぐ隣でなく離れたところでも、別のシートでも、別のブックでもかまいません。
関数は結果を求めるのが目的ですから、それを表示させる場所が主の座り場所で、対象セルは相手役でしかありません。
<並べ方の順序>
この順序は約束ごとですから、理屈ではわかないので、覚えこんでしまうより仕方がありません。
1.先頭のイコール「=」に続けて「関数名」を配置します。
関数名は、目的に応じた名前が決められていて、気に入らないからと別の名前にすることはできません。
ただ、入力するときは半角であれば大文字でも小文字でも同じ名前として扱ってくれます。
2.関数名の右側にはかっこ「(」と「)」でくくった三つの「引数」を半角コンマ「,」で区切って配置します。
3.三つの引数の左側には「判定条件」を入れます。
この例では、対象セルの値が5より大きいということを判定条件にしています。
4.三つの引数の中央には、判定条件に合っている場合に、どう表示させるかを指定します。
この例では全角記号で「○」と表示させるようにしています。
全角記号や文字の場合には、それを半角ダブルクォーテーション「"」と「"」で挟んで読み取らせます。
「"」と「"」で挟めば、そこにはキーで打ち込めるテキストデータなら何を書き込んでも、スペースでさえも、すべて文字として扱われそのとおりに表示されます。
5.三つの引数の右側には、判定条件に合っていない場合に、どう表示させるかを指定します。
指定の要領は前項の合っている場合と同じです。
この例では全角記号で「×」と表示させるようにしています。
以上をあらためて並べてみるとこうなります。
=関数名(判定条件,合の表示,否の表示)
かっこ内の中央と右側の、結果を表すことを「返す」と呼び、引数は「返り値」あるいは「戻り値」と呼ばれますが、この日本語訳名称は、プログラムを作る人には普通に聞こえても、ユーザーの実用上の理解にはなじみにくいものです。