外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

だるま

2008-06-24 20:10:55 | 好きなお店
『だるま』は、門前仲町の富岡八幡宮の近くにある居酒屋さんです。

たまたま、お店の前を通りかかりました。
年季の入った赤提灯、何の飾りっ気もない店内にひしめくお客さん、そして何故か流れるスタンダード・ジャズ。

このミスマッチともいえる雰囲気と、入口に立つロマンスグレーの男性の呼び込みに誘われて、興味本位で飛び込んだのが最初でした。

混みあうカウンター席に座り、壁に貼られたメニューを見ようとした時、一枚の写真が目に飛び込んできました。
その写真の中では、奥島・前総長、故・青島幸男さん、そして先ほど呼び込みをしていたロマンスグレーの男性が乾杯しているのです。

『この店は、早稲田と何か関係があるのかなあ?』と不思議に思ったのですが、あまりの繁盛と喧騒に質問するタイミングを失い、その日は飲むだけで、そのまま帰りました。

それから、しばらくして、早大競走部駅伝チームとの懇親会が、国立競技場の傍らの施設で行われた際、奥島さんとお会いしました。

そこで、門前仲町の居酒屋にあった写真のことを奥島さんに話すと、次のことが分かりました。

店頭で私を招き入れてくれたロマンスグレーのご主人は、早大学院で青島幸男さんと同期生だった方で、その縁で奥島さんも一緒に飲みに行った時の写真だと。


『だるま』の凄いところは、年中無休で午後4時ぐらいから営業していること。

例えば、早慶レガッタの帰り道。
他のお店が閉まっている日曜日の午後でしたが、私たちが浅草橋から門前仲町に移動するころには、ちょうど『だるま』の営業が始まりました。
絶妙のタイミング!

つまみは、いわゆる居酒屋の定番メニューが一通り揃っています。

また、門前仲町は、青山一丁目から大江戸線に乗ると、神宮からでも実は近いんです。

機会があったら、一度、オフ会を『だるま』でやってみたいなと考えたりしています。
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ニューオリンズ

2008-06-24 07:22:30 | 音楽
2005年の大型ハリケーン『カトリーナ』による洪水で大打撃を受けたニューオリンズの路面電車が、三年ぶりに完全復旧したとニュースが報じています。

私は、災害の一年ほど前に休暇で滞在したことがあります。

ニューオリンズといえばジャズ発祥の地。そして、ケイジャン・ミュージックの盛んなところでもあります。

フレンチ・クォーターのバーボン・ストリートにはジャズ、ブルース、ロック、ケイジャンなどをライブで聴かせるお店がずらりと並び、ドアを開けっ放しでガンガン演奏しています。

客たちは、まず屋外から演奏を立ち聴きし、自分の好みのバンドを探し回り、そしてワンドリンク付き5ドルから10ドルぐらいの前払金を支払って店に入ります。
ニューヨークあたりのライブハウスと比較すると極めて安いので、いくつもの店をハシゴして、様々な音楽をライブで楽しむことができる。
実に楽しかったですね。

店の前に並んでいたら、『お前は日本人か?』と黒人の男性から話しかけられました。
『休暇で来ている。この後はニューヨークにも立ち寄る』と答えたら、『やめとけ、やめとけ。ニューヨークみたいなクレージーな所に行くことはない』と。

まあ、確かにニューオリンズ行きの飛行機に乗った時から、機内に流れる空気がゆったりと、そして朗らかな感じを受けました。

好みがはっきりと分かれるのかも知れません。


ケイジャンのお店では、波型の金属板を客に貸してくれました。
それを野球の捕手のように胸にぶら下げ、音楽に合わせてスプーンで金属板をガチャガチャと掻き鳴らし、バンドと観客が一体となって大騒ぎしたことも忘れられません。
アリゲーターのジャーキー、ザリガニの入ったガンボスープもスパイシーで美味い。

ちなみに金属板の名前を店員に尋ねたら、『ウォッシュ・ボード!』という返答でした。そのままですね(笑)


もう一つの思い出は、バーボン・ストリートの目抜通り一帯が、突然停電で真っ暗になってしまうハプニングに遭遇したことです。

どっちが右やら左やら良く分からないような状況となり、私も少し不安になりました。
ところが、年配の黒人のサキソフォン奏者が街頭で独りで吹き始め、みんな車座になって耳を傾けているうちに停電が復旧しました。
この間、10分ぐらいだったでしょうか。

とっさの機転でパニックを防いだそのプレイヤーに、みんなから感謝の拍手と大歓声。
良いシーンでした。

私は隣にいたご年配の黒人女性に『怖かったですね』と声をかけたら、『今は覚醒剤ビジネスが盛んになったから安心よ』という妙な返答。
なんでも、覚醒剤ビジネスでチンピラたちの金回りが良くなったので、この界隈で強盗が減ったのだとか。
いやはや驚きました。


そんな思い出の地・ニューオリンズが、先の水害で市街地の80%が水に浸かるという大被害を受けたと聞き、心を痛めていました。

また機会を見つけて、ぜひ訪問したい陽気な街です。

Comments (2)
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