外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

豊田泰光さんのコラム

2011-06-10 21:43:52 | 大学野球
明日は、大学選手権の準決勝です。
果たして、東洋大学と慶應が明日も勝ち抜いて、決勝での2強対決となるのか。
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週末こそは、神宮球場に行くつもりにしていましたが、どうやら明日の土曜日も出勤しないと、どうにもならない感じです。

どうして、こんなに仕事が積み上がってきたのかなぁ…
(T_T)

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さて、日経新聞に、豊田泰光さんがレギュラーでコラムを書いていらっしゃいます。

私の子供に見た、現役時代の豊田さんは、いかにも怖そうな風貌でした。
でも現在の豊田さんは、とても思慮深い文章を通して、現役選手たちにエールを送り続けていらっしゃいまして、その慧眼には常にに感じ入るばかりです。

週べ、そして日経新聞に書いていらっしゃる豊田さんのコラムは、これが球界の良識なのだと思い、欠かさずに読むようにしています。

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日経の最新コラムは、打撃コーチと選手の関係についての話題でした。

貧打に苦しむ楽天がコーチの配置換え人事などに懸命に取り組んでいることを引きあいに出して、打撃力の向上には、選手同士のアドバイスが最も有効だとおっしゃるのです。
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豊田さん曰く、

>試合途中で組む円陣のおかげで打線が爆発したという話は、まず聞かない。

>対策は選手個々が編み出すもの。
コーチの助言は多少のヒントにはなっても、それを丸のみすれば効くというものではない。

>かつては食堂などに選手が集まり、主力選手が若手に「おまえのスイングは今こうなっている」と感想を述べると、指摘された者も身を乗り出してアドバイスを求め、バットを振っていた。

> 首脳陣の指導と、現役同士の語らいには決定的な違いがある。
選手時代が過去のものになった人の言うことには、たまに「できもしないこと」が含まれる。
それに対し、現役組の話は自分でも実践していることがベースであり、「やろうと思えばできること」ばかりだ。

>結論的には同じようなことでも、コーチの話を「また、できもしないこと言ってらあ」と思いながら聞くのと、仲間の話を「オレでもできそう」と思いながら聞くのでは、取り組み方がまるで違ってくる。
自分の頭で物事を考えるようにもなる。

>ベンチの無策を嘆く声が聞こえてくるのは、低迷するチームの常だが、それはお門違いだ。
ベンチをアテにしてはいけない。

>誰のせいだといっても始まらない。
自分自身が打てなければ表舞台から消えるしかない。
競技スポーツの厳しい掟を自覚することが、貧打解消の第一歩だ。

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ここ数年、我らが早稲田も深刻なタイムリー欠乏症に苦しんできただけに、「貧打」という単語に、敏感に反応してしまいます。

もちろん、豊田さんが語るプロの世界は、大学野球とは異なるレベルです。
でも、「自分たちで工夫して、何が何でも眼前の強敵に勝つぞ」と本気で思う選手が揃うチームが強い。
それは、プロ野球でも学生野球でも同じでしょう。

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秋季リーグ開幕まで、あと3ヶ月。
前期試験や就職活動など、野球以外にも頭の痛いことがあります。

それでも、学生同士、自らの知恵と知識と気力を結集して、秋の神宮で存分に暴れまくって欲しいです。
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