Jーリーガーが早稲田の大学院で学んでいます。
そういえば、野球部の小宮山監督も大学院修了、田中浩康コーチは今春から大学院に。
国内外で経験を積んだトップアスリートが大学院で学ぶというところに、新しい時代の到来を感じます。
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かくゆう私も、銀行マンを勇退してから大学院に通ったわけですけれど、実に有意義でありました。
たとえば、ビジネスにおける法律と学問としての法律がどのように違うのか
ビジネスでは、何か新しいことをやろうとする時、関係法令を調べて、どこからどこまでが法律に許されていて、何が法令で禁止された行為なのか等々を確認します。
そして、それらを社内規程に落とし込み、法務部門や外部の弁護士に点検を受けた上で実際に業務を適切に運営する。
私は、この種の仕事を得意としておりました。
ところが、大学院で接した 学問としての法律となりますと、
たとえば法令が どのような経緯で制定されたのか、制定までにどのような議論があったのか、現行法令の問題点はないか、係争となった例はあるか、他国で同様の規制があるのか等々、果てしなく拡がる別の世界がありました。
また、また、ビジネスの英語と学術文書の英語の違いにも気づきました。
かつて大学受験で学んだ難解な長文読解の手法や複雑な英文法の知識は、英会話を学ぶときには とかく邪魔者扱いされがち。
しかし、英文の学術文書を読みとくには、それらの知識が必要でした。
振り返れば、若かりし時代に通った法学部での勉強も、そんな果てしない学問の世界の入口であったはずなのですが、そんなことに全く考えもせず遊び呆けるダメ学生の私でありました。
田中浩康くんも、大学院で 新たな世界を拡げることでしょう。
もちろん、現役の野球部員たちを みっちり鍛えてもらわなければいけませんが。