BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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狼と香辛料Ⅲ

2008-05-12 23:56:07 | 読書感想文
Ⅲ巻からはアニメ化されてないストーリーです。
アニメで見たキャラをイメージして読んでますが、今回もかなり面白かった。
なんと言ってもロレンスに恋敵?が登場です。

魚の仲買人の青年アマーティです。
いいとこでのお坊ちゃんぽいなりで、金髪で身なりも上品。
しかもロレンスより若いのに商売の上ではかなりのやり手です。
そしてホロに惚れてしまう(狼だとは知らずに)。
借金のかたにロレンスに旅の同行を強いられてる哀れな修道女を演じるホロもそうとう悪!と思うけど、そんなホロにアマーティはメロメロ。
ついにホロを奪うべく、ホロとの結婚をかけてロレンスと勝負することに。

この勝負がはらはら見もの。
ロレンスが楽勝かと思いきや、
とうの昔に滅んだ故郷のことをホロに隠していたのがばれてしまい、それが元でホロと険悪なことに。
このおかげでロレンスはホロをまさに失いかけてしまう。

勝負とはバブル的に高騰しつつある黄鉄鉱の商売。
売った!買った!の駆け引きで、
刻一刻と変化するその値段に。
手持ちの黄鉄鉱を売るか、買って増やすか。。。
その駆け引きが見もの!
まさに株式証券取引所のあの手のサインの原型を思い起こさせる白熱振り。
バブルがいかにはじけて。。。株が暴落するのか。

また錬金術師が登場。
なかなか魅力的なキャラで一回で終わるのはもったいないなぁと思うんだけど。
Ⅱのノーラもそうだし。

今回はホロを失いたくないと必死になるロレンスが良かった。
こういう姿をさらしただけでも、ホロには十分だったんでないかな?
アマーティもなかなかかわいかったけど、やはりこの二人が一番好きですね。
まったく、くっつくか離れるかのスレスレの関係がにくいですね。