テンペストの池上永一の「パガージマヌパナス―わが島のはなし」が角川文庫より出たので買ってみた。
同じ本で文春文庫からもかなり前に出ています。
そっちもあとから気がついたのだが、今回ははっきり言ってジャケ買いでした。
なんか表紙の絵がすごくかわいらしくてね、一目惚れよ。
装画は磯野宏夫さんですが、この人のHPでみた画集があんまり美しくて買っちゃおうかと考え中。
さて、テンペストとは違い現代日本の石垣島が舞台。
わが島というのは石垣島のことだったのね。
石垣島は著者のふるさとでもあります。
沖縄本島とは違ったゆるい感じがなんとも言えません。
でもやっぱりテンポがありますね。
ただひたすら前半は主人公(綾乃)がだらだらしてる話なんですが、怠け者なのにユタ(沖縄で言う巫女)になるお告げを受け、神に逆らうも最後には決心をする話です。
彼女の遊び仲間が、大謝家の次女(オージャガンマー)なんです。
86歳のおばあちゃんで姉のオージャホンマーと二人暮らしで自由に暮らしてる。
変わったこの老姉妹と綾乃の過ごす怠け者な毎日が楽しい。
旧盆に命をかけて祭壇を作ったり、ロケット花火でけんかを仕掛けたり、畑からパイナップルを盗みに行ったり、ガジュマルの下で日がな一日おしゃべりに興じたり、時にはすばらしい三線の演奏とカチャーシーで踊り狂ったり、とても楽しそうです。
石垣島の方言が満載で、なじみのないヤマト(日本)人のうちらには大変読み辛いですね。
テンペストもそうだけど、政治のことを抜きにして沖縄が日本ではない別の国だったということを文化の上から感じさせられる話であります。
また彼の作品に必ず登場するいやがらせをするライバルのユタ(カニガメ)も結局はいい人で、いいキャラクターだなぁと思います。
沖縄の文化を知るにも(ユタとはどういうものか)いい本ですね。
○パガージマヌパナス―わが島のはなし 池上永一 角川文庫
同じ本で文春文庫からもかなり前に出ています。
そっちもあとから気がついたのだが、今回ははっきり言ってジャケ買いでした。
なんか表紙の絵がすごくかわいらしくてね、一目惚れよ。
装画は磯野宏夫さんですが、この人のHPでみた画集があんまり美しくて買っちゃおうかと考え中。
さて、テンペストとは違い現代日本の石垣島が舞台。
わが島というのは石垣島のことだったのね。
石垣島は著者のふるさとでもあります。
沖縄本島とは違ったゆるい感じがなんとも言えません。
でもやっぱりテンポがありますね。
ただひたすら前半は主人公(綾乃)がだらだらしてる話なんですが、怠け者なのにユタ(沖縄で言う巫女)になるお告げを受け、神に逆らうも最後には決心をする話です。
彼女の遊び仲間が、大謝家の次女(オージャガンマー)なんです。
86歳のおばあちゃんで姉のオージャホンマーと二人暮らしで自由に暮らしてる。
変わったこの老姉妹と綾乃の過ごす怠け者な毎日が楽しい。
旧盆に命をかけて祭壇を作ったり、ロケット花火でけんかを仕掛けたり、畑からパイナップルを盗みに行ったり、ガジュマルの下で日がな一日おしゃべりに興じたり、時にはすばらしい三線の演奏とカチャーシーで踊り狂ったり、とても楽しそうです。
石垣島の方言が満載で、なじみのないヤマト(日本)人のうちらには大変読み辛いですね。
テンペストもそうだけど、政治のことを抜きにして沖縄が日本ではない別の国だったということを文化の上から感じさせられる話であります。
また彼の作品に必ず登場するいやがらせをするライバルのユタ(カニガメ)も結局はいい人で、いいキャラクターだなぁと思います。
沖縄の文化を知るにも(ユタとはどういうものか)いい本ですね。
○パガージマヌパナス―わが島のはなし 池上永一 角川文庫