BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

2013-05-22 13:47:50 | 読書感想文
BzのライブのチケットをFCから申し込みましたけど、外れちゃいました。
年会費を払っているのにチケットが取れないのは悲しいな。
夏のチャゲアスライブはそーいうことのないようにしたいけど。。。

青森に来る前から話題でした村上春樹さんの新作を読みました。
ハードカバーでこの方の本を買ったのは実は初めてです。
ずっと文庫派だったので・・・。
これまで新作は人に借りたり(職場に村上ファンがいたり)したものですから。
文庫までまとうかと思いましたけど、青森帰ってから時間に余裕もできて本屋で手にできたので思い切って買いました。
表紙がなんか「らしく」なくて逆に新鮮です。
ネットの書評ではいろいろ酷評されていますが、私は割と好きな話でした。
大学時代の男女仲良し5人組という設定も気に入っているし、そのメンバーの名前にそれぞれ「色」がつくのも面白い。
ある事件を境につくる君は仲間との交流を絶たれるわけですが、大人になったつくる君がその仲間の4人にそれぞれ会いに行くお話であります。
その4人にもそれぞれ意外な「今」があるわけですが、ミステリーっぽい感じの流れで面白く読めました。
相変わらず読みやすく、続きが気になるのであっという間に読めちゃいます。
始めは短編のつもりで書いた作品と言うだけあって、なんとなく軽い感じ(テンポが)がしてなるほどと思います。
やっぱり青春小説はうまいですね。
あと「つくる」っていう主人公の名前もなんとなく好きですね。
色彩を持たないけれど、そこが彼の良さという気がする。
どんな色にも染まらないというか、彼は彼らしいというか。
本人が一番自分の良さに気が付いていないわけで(平凡でつまらない男と思っている)、ある意味とっても謙虚な好青年ですね。
お仕事が駅を作る仕事っていうのもいいね(小田急あたりか)。
〇色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年  村上春樹