紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

MIHOは豪勢

2006-10-02 14:31:17 | おでかけ
 昨日の続きである。

 でギャラリーで陶訣?iの個展を見た後、伊賀上野の駅前にある市立図書館にいこー、ということになり、そこでは主にトイレを利用させていただいた。でもせっかく伊賀上野まで来たんだから、このまま帰るのももったいないので、信楽経由で帰ることにした。
←信楽のうどん屋さんの横手にご存知「信楽の狸」。信楽焼のお店の前にはゴマンと並んでそれは壮観です。

目的はMIHOミュージアムで開催中の企画展『青山二郎の眼』である。6年前には白洲正子、3年前には小林秀雄、そして今回、骨董目利きとして天才の誉れ高い青山二郎だ。ついに3人の骨董仲間がそろい踏みした。やるじゃないかMIHOミュージアム。

 いっぱいの駐車場の中、なんとか空きをみつけて雨の中を1本しかないので、あいあい傘で歩き出すと、駐車場のへりにMIHOミュージアムの傘立て(と傘)が!駐車場から入場券売り場まで、そこからミュージアム入口まで用に、都合3カ所「ご自由にお使い下さい」という至れり尽くせりの傘置き場があるのだ。なんというサービス!

紅葉が始まった山の中の駐車場。整備された立ち木が贅沢。木の下の苔もふんわりと上品でした。→


 入場券売り場からミュージアムまで歩いて10分はかかるので、8人乗りの電気自動車が5台フル回転してお客様達を輸送していた。風光明媚な山の景色を楽しんでミュージアムまでの距離を歩く人達も多い。

 信楽山中に忽然とできた桃源郷のように贅を尽くしたミュージアムである。トイレもゆったりと品格があり、にわかに「有閑マダム」になった気分。せっかくの「有閑マダム」なので、ここでは鏡を見ないようにしなくては。

 入口に至る階段の突き当たりに、青山二郎のでっかいメ[トレートがパネルにされている。ん? 誰かににているみたい。H氏に問いかける。
「なー、誰かに似てると思うんやけど」「わたしも誰かに似てると思ってるねん」
数秒後、ふたり同時に「あ、お父さんや!」「おれやんけ!」
声を殺して笑い転げる。「あーゆー帽子買って、髭はやさんと!」
 あのふてぶてしさ。一匹狼なまなざし。こわいもんなしの眼光。そっくりやん。ああゆう「じーちゃん」になるんだろうな、きっと。

 青山二郎の展示品についての邪道!な私達の鑑賞については、また明日。いやー、しかし眼福でした。白洲正子に受け継がれたチャーミングな面白さの源流に触れる事ができた思い。満足。