プライベートで昨日かなりヘコむことがあって、気落ちしつつ仕事をしていた。気持の切り替えスイッチは利く方なので、家にいるときは平気そうに振る舞っているつもりだが、Kちゃんは騙されない。「おかーさん、ムリして(ふざけて)るの垣間見えるで」と見破られる。
これは「試練」だから乗り越えなくちゃ、と思いつつ気を取り直してリクエストのあった本の内容を検索。
「心にナイフをしのばせて」(奥野修司/著 文件t秋)の内容やブックレビューを読む。息子を同級生に無惨な殺され方をした犯罪被害者一家のルメB「心の傷」というには凄惨すぎる家族の苦しみに、ブックレビューだけで涙、また涙。しかも当時少年だった加害者は、その後更正し、弁護士として成功して地元の名士になっているとか。
やりきれない思いでいたら、ボランティアさんが、新聞クリッピング用のファイルがありませんと報告してくださる。これ幸いと書庫に行き、古いファイリングを裸にして整理し直し、ファイルを回収する作業をすることにした。ひとりで書庫にこもるから、涙に浸って仕事をしても作業さえ途絶えなければ問題無し。
作業も終盤に差し鰍ゥった頃、古い新聞記事をファイルからはずすときに思わず手が止まる。2001年の中日新聞・滋賀版(ローカル)記事だった。
今はなきイシオカ書店が、メインストリート沿いにあったときのお店の中の風景と奥村店長の写真が大きく載っていた。イシオカ書店が主催する「唄のある街角」コンサートの案内だった。もしかしたら、まだこの頃は私は店長と話すことはほぼなかったかも。お店には出入りし始めていたかもしれないけど、まだ胡散臭そうなまなざしで、面唐ュさそうにレジで対応されていた頃かも(笑)
仕事上のおつきあいからスタートだったけど、「客商売なのに、なんて手強いにーちゃんだろう」と内心辟易しつつ、でも「絶対負けんぞー!」と妙なファイトを持ってしまい、変わらぬ仏頂面に笑顔で対応する。たまにはやっぱり負けそうになって、困ったような笑顔だったかもしれない。まったくどっちが客なんだか(笑) でも人によってはとてもフレンドリーな笑顔で対応されるので、「うーん、やっぱり私に相性的な問題が?」と落ち込む事もしばしば。
それでも本に関する質問には的確な返事が戻って来る。「カレーの作り方」の話になれば、いきなり専門用語?や、聞いた事も無い調味料や油の名前が出て来て「わっ、わからん・・・」と汗がでそうになったりとか。それ以来、料理の話題は鬼門!?であることを知り控えるようにした。
そんなだから最初は非常に苦手だった店長なのだが、お店の本の棚は個性的で、雑誌、児童書、単行本、マンガ、文庫、実用書のすべてが独特の色彩と深みがあって、週の半分は通っていた。1年後くらいにやっと戒厳令が解かれ、フレンドリーな笑顔がみられるようになり、ホッとした。
というような事は今次々と思い出したのだが、記事を見た直後には、あらためて「彼が病気で亡くなったとき、彼の家族がどんなに大きな悲しみにくれたか」気になった。計り知れないくらいの悲しみや苦しみに打ちのめされた人達は、いまどんな思いなのだろう。あれから2年以上経つけれど、まだ苦しみから回復するのには充分な時間ではないかもしれない、とも思う。またもや、涙である。
書庫での作業を終えてカウンターに戻る。今の私の落ち込みなんか小さいもんだと、くるりと気持を切り替えて、次の仕事にとりかかった。
これは「試練」だから乗り越えなくちゃ、と思いつつ気を取り直してリクエストのあった本の内容を検索。
「心にナイフをしのばせて」(奥野修司/著 文件t秋)の内容やブックレビューを読む。息子を同級生に無惨な殺され方をした犯罪被害者一家のルメB「心の傷」というには凄惨すぎる家族の苦しみに、ブックレビューだけで涙、また涙。しかも当時少年だった加害者は、その後更正し、弁護士として成功して地元の名士になっているとか。
やりきれない思いでいたら、ボランティアさんが、新聞クリッピング用のファイルがありませんと報告してくださる。これ幸いと書庫に行き、古いファイリングを裸にして整理し直し、ファイルを回収する作業をすることにした。ひとりで書庫にこもるから、涙に浸って仕事をしても作業さえ途絶えなければ問題無し。
作業も終盤に差し鰍ゥった頃、古い新聞記事をファイルからはずすときに思わず手が止まる。2001年の中日新聞・滋賀版(ローカル)記事だった。
今はなきイシオカ書店が、メインストリート沿いにあったときのお店の中の風景と奥村店長の写真が大きく載っていた。イシオカ書店が主催する「唄のある街角」コンサートの案内だった。もしかしたら、まだこの頃は私は店長と話すことはほぼなかったかも。お店には出入りし始めていたかもしれないけど、まだ胡散臭そうなまなざしで、面唐ュさそうにレジで対応されていた頃かも(笑)
仕事上のおつきあいからスタートだったけど、「客商売なのに、なんて手強いにーちゃんだろう」と内心辟易しつつ、でも「絶対負けんぞー!」と妙なファイトを持ってしまい、変わらぬ仏頂面に笑顔で対応する。たまにはやっぱり負けそうになって、困ったような笑顔だったかもしれない。まったくどっちが客なんだか(笑) でも人によってはとてもフレンドリーな笑顔で対応されるので、「うーん、やっぱり私に相性的な問題が?」と落ち込む事もしばしば。
それでも本に関する質問には的確な返事が戻って来る。「カレーの作り方」の話になれば、いきなり専門用語?や、聞いた事も無い調味料や油の名前が出て来て「わっ、わからん・・・」と汗がでそうになったりとか。それ以来、料理の話題は鬼門!?であることを知り控えるようにした。
そんなだから最初は非常に苦手だった店長なのだが、お店の本の棚は個性的で、雑誌、児童書、単行本、マンガ、文庫、実用書のすべてが独特の色彩と深みがあって、週の半分は通っていた。1年後くらいにやっと戒厳令が解かれ、フレンドリーな笑顔がみられるようになり、ホッとした。
というような事は今次々と思い出したのだが、記事を見た直後には、あらためて「彼が病気で亡くなったとき、彼の家族がどんなに大きな悲しみにくれたか」気になった。計り知れないくらいの悲しみや苦しみに打ちのめされた人達は、いまどんな思いなのだろう。あれから2年以上経つけれど、まだ苦しみから回復するのには充分な時間ではないかもしれない、とも思う。またもや、涙である。
書庫での作業を終えてカウンターに戻る。今の私の落ち込みなんか小さいもんだと、くるりと気持を切り替えて、次の仕事にとりかかった。