紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

いけないBGM

2007-08-23 22:08:26 | 音楽

3日まえのKちゃんが部活にいったときの話である。

 顧問の先生が皆を集めてびしびし話をしていたらしい。みんな緊張して真剣に聞いていた。と、そのとき練習場の外より奇妙な音楽が聴こえて来た。レコードなら回転数を上げたような、変性ボイスでトーンを高くしたような声で「おしりかじりむし~♪」とリフレインしている。緊張するくらい真面目なシチュエーションで、「おしりかじりむし~♪」ときた日には、七転八唐オて笑いを堪えねばならない。

 笑いに過敏なKちゃんは、そういうときには舌を噛んでガマンすることにしているらしいが、堪えきれずに笑い出すチームメイトにつられてしまった。曲はいま幼いお子様にバカウケしているらしい「おしりかじり虫」。NHK「みんなのうた」からブレイクしたらしい。
 ちなみにとなりは保育園である。

 そういえば私も10年程前、明らかに間違ったシチュエーションでBGMを流されたことがあった。

 場所は歯科医の診察室。倒れた診察椅子で不安と恐浮ノおののきながら、口を開けていたときのことだ。

 そんな患者の不安と恐怖を和らげようという先生の画策だったのか、有線放送の音楽が流れていた。しばし先生が治療を中断して、別の患者さんの方に行っている時、1曲が終了し、次の曲が流れて来た。なんとイントロは「天才バカボン」である!

 しかもオリジナルならまだしも、歌い出した声は嘉門達夫に間違いない! これはもしかすると、歯科では禁じ手のコミックソングでは・・・

「♪西から昇ったおひさまが・・・ヒガシ~マルしょうゆ~♪」

 笑いの中枢に激震が走る! ま、まずい! 治療の最中に笑いは御法度だ。そんなことになれば、口内が血の海になる危険性も高い。

 しかしショートな替え歌がメドレーで続き、私は青ざめ脂汗を流しつつ「どうぞ爆笑ものの替え歌が聴こえませんように・・・すべる歌詞が続きますように・・・」と必死で祈った。

 幸い替え歌のメドレーはほどなく終了した。もっとも「思い出し笑い」の可能性も高いので、雑念を払う事に専念する、禅の修行のような治療時間を過ごしたのであった。

 どうか歯科医でコミックソングを流すのだけは、法律で禁じてほしいものである。