紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

『ヴォーリズ展』へ

2008-03-21 23:20:10 | おでかけ
 県立美術館に『ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展』を見に、夫とともに行く。建築群を展示する訳にはいかないので、一体どういう風に展示しているのか興味があったのだ。

 学決ウんの独自の視点と愛の大きさが企画展の見所なのだが、今回の展示はほぼ入門編。「企画」展というより、ヴォーリズ先生の生涯を写真と建築パネル写真で辿っている紹介に始終していた。建築の図面や遺品や彼にまつわる道具類もあったが、私が興味深く見たのは彼の山荘にあった家具(椅子や机)などくらい。

 彼の軽井沢の山荘も再現されて組み立てられ、コンパクトで機能的な住空間に感心はしたが、やはりヴォーリズ建築のウォーマーで茶目っ気のある居心地の良さは、実物の空間に身を置かないと感じることは難しい。

 もうすこし丁寧で、トリビアルかつこぼれ話的なコメントみたいな案内があれば、もっとヴォーリズ建築の本質がたぐり寄せられるのに、残念。あまりにスクエアーな教育委員会的展示は、なんかヴォーリズ建築やヴォーリズ先生ご本人になじまない。私が展示室で感じた違和感は、それだったんだ。(翌日判明するなんて、相変わらず遅い・・・)

 しょっちゅうヴォーリズ建築に出かけ(子どもたちの学校なので)身をおいている上、PTA研修はしょっちゅうヴォーリズ建築見学だったりするので、目新しい知見がないと目を引かれないのだ。しかも彼は子どもたちの学校の創立者でもあったので、彼についてのあれこれな知識は入っているのだ。

 ということで、上級者!?には肩すかしの感があったが、駐車場から美術館までの景観は素晴らしかったので、写真をアップ!(写真をクリックすると拡大できます)

最初鳥のオブジェかと思ったら、
羽根が風にひらめいていました。
 





             青い空に冬木立。でも・・・



梅も椿もきれいな花をつけていました。やっぱり春です。