紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

やっちゃいました・・・。

2008-03-24 23:49:01 | テレビ
 で、昨日激しく観たかったテレビ番組というのは、NHKのETV特集『フィールドへ!異文化の知を拓く~国立民族博物館の30年~』だった。

 注意深く、家事を早め早めに段取りをし、番組が始まる2分前に、本日の全ての業務(お風呂も含む)を終了し、ダッシュでこたつに滑り込んだ。

 国立民族博物館、通称「みんぱく」は大好きな博物館のひとつで、何回か足を運んでいる。常設展では、世界各国の民族の様々な特色ある道具や楽器や衣装や呪術やお祈りグッズなど、大きなものから小さなものまで、広い館内に展示されて圧唐ウれる。何回観ても飽きることは無い。企画展の規模の大きさも、私のちいさい器では入りきらないくらいスケールが大きい。新しく得ることもどーんとある。(そしてその多くを忘れる)

 文化人類学者で、長期にわたりフィールドワークをされている先生方にインタビューもあった。「異文化の人々と同じものを食べ、同じものを観て、同じことをしてみる。本で読んでるだけでは、絶対にわからない「猟師」というもの(彼の研究対象者)の素晴らしさが、からだで理解出来る。五感を使って理解する所が、文化人類学のフィールドワークの面白さです」

 もう、彼の文化人類学に、フィールドワークに、研究対象に、夢中な感じがひしひしと伝わってきた。こちらまで、わくわく。好きで好きでたまらない、ということを情熱を持って語る人は、たいへんに魅力的である。

 それから、フィールドワークをするにあたって、異文化圏に入る時には、偏見や差別なしに、白紙の状態で観察しなければならない、というところなんか、ライブラリアンとして必要な心構えと一緒だなあと思う。選書をする立場では、個人的な嗜好のスイッチをいったん消して、クールで公正なジャッジに勤めなければならない。100パーセントは難しいけれど、だからこそ、人格が入れ替わるくらい!?自重に勤めた。そういうところ、仕事の心構えとして似てるなあ~、ふむふむ、とヨロコんでみていた。

 また調査・研究としての文化人類学から、現代社会へ応用できる文化人類学に変化したことも興味深かった。いくつかの分野にまたがる、例えば「災害人類学」や「医療人類学」「開発人類学」などへの変化である。研究者の研究者による研究に留まることなく、社会に応用して貢献する、ということもされているのである。

 ・・・というところまでは観ているのだが、どうも11時前くらいからの記憶が飛んでいる。そう、いつしか爆睡してしまったのだ! 

 気がつけばエンドロールとなり、続いて「舞踊・義太夫“日本振袖始”」が始まり、藤間 紫の「ヤマタノオロチ」の踊りに魅入ってしまったりしたのだ。
 ああ、バカバカ!と自分を責めつつ、きっちりハードディスクに録画していたH氏に感謝するのであった。