紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

平成教育委員会

2007-08-26 23:46:54 | テレビ
 この番組の司会をビートたけしがしていた頃、息子のTくんは幼稚園くらいだった。「マジカル頭脳パワー」とか「平成教育委員会」を熱烈に支持していて、後者の番組などは、盤ゲームまで持っていたくらいだ。

 しかもNHK教育番組なども熱心に見ていたので「どんなカシコイ男子になるのだろうか?」と、思わずわくわくしてしまった。

 しかし小学生中盤より、高校野球に感動し号泣していたし、人より早く大リーグにハマり、読書もゲームもすべて野球関係一色。中学生になってからの成績は、教科と担当の先生の好悪により、おおきく波立つようになる。

 それ以前に、彼の熱は政治に向かっており、現在では政治熱7年のキャリア?を持つ。それゆえ議員インターンシップでお世話になっている議員さんと、インターン2日目!にして政策について大議論したらしい。「僕の政策(え!!?)とぜんぜん違う」とぷりぷり帰って来たが、先の議員さんも、人柄が尊敬出来る上、さすがにオトナなのでケンカ別れすることもなく、現在も交流を深めているらしい。(というかいまだインターン期間は、折り返しを過ぎたばかりである)

 今日も新しいバージョンの「平成教育委員会」を、不在のTくんを除く家族で見ていた。

 ところで私は恥ずかしながら、問題の解答のあんなに分かりやすい解説を理解できないことがある。今日もどうも理解が虫食い状態だったので、Kちゃんに「これ、わからへんのやけど、教えてくれる?」と教えを乞うてみた。彼女はめんどくさがらず、ゆっくり丁寧に、わかりやすく補足や比喩を入れて説明することが上手いので、納得の理解を得る事が出来る。

 「ああ~、よくわかった、ありがとう!!」と喜んでお礼をいえば、おばあちゃんが「まったくどっちがオトナだか~」と爆笑する。
 いいのいいの、ここんとこ、Kちゃんの英語と数学と国語の「わからない問題」をいくつも教えてあげたんだから、ギブアンドテイクなのである。

さいでっか見聞録

2007-08-25 23:44:17 | 読書
 まずは「なすびそうめん」の結果発表である。ダダダダダダダダ・・・ジャジャーン!金沢出身者2名には、懐かしさと久々の思い出の味である事を加味しても、大変好評だった。めでたし、めでたし。もちろん金沢には一度しか行った事の無い私も、おいしかった。

 コツは、味のでるもの(例えば油揚げ)を入れないので、だしの味が勝負どころになる。干し椎茸と昆布と粉煮干しに市販のだしの素を入れて、しっかりだしの味をつけてみた。今回は仕事帰りで大急ぎで作成したので、冷やす時間がなく、あたたかい「なすびそうめん」だったので、次回は冷たいのにトライしてみたい。

 って、実はちょっとばかり残っている「なすびそうめん」が冷蔵庫にあるので、わざわざトライするまでもなく、残り物でバージョンを変えられるのだ。しめしめ。

 ちなみに私の実家でも、たしかそうめんを炊いたものを食べた覚えがあったので、必死で思い出してみたら、「生節」との炊き合わせだった。
「あー、子どもの時、こういうそうめん食べたの思い出したー。ナマブシと炊いてあったなー」といえば、H氏は「ごめんこうむりつかまつる」という表情をした。

 先月「大笑いしながら読んだ」という書評や感想に釣られて、地元の図書館でリクエストした富安陽子さんの『さいでっか見聞録』(偕成社)を、先週やっと借りる事ができた。それをやっと今日、実はさしたる期待も無く、職場のお昼休みにひもといてみたのだ。

 『さいでっか見聞録』といってもマルコメ[ロの『東方見聞録』みたいな旅行記ではない。どちらかといえば、『当方見聞録』といった方が当たっているかもしれない。口当たりは西原理恵子の「毎日かあさん」をソーダで割ってシロップを加えたような感じに私には思える。

 そしてその笑いは、末Eの岸本佐知子さん、旅エッセイ界の宮田珠己氏を初めて発見したときの驚きと喜びに匹敵する。新しいテイストの笑いに、おもわず引き込まれる。1つめのエッセイ(わずか3P)から、すっかり熱烈な支持者となる。

 たとえば「ペイズリー柄のスカーフ」という表現が、わずかその2行後には「ゾウリムシみたいな柄のスカーフ」と変化するのだ。そのスカーフを巻いた男に対する富安さんの建前の気持ちから本音の気持ちへと移行する度合いが、なんとわかりやすいことか!

 しかしそんなのは序の口! ふたつ目のエッセイを読めば、「おお、こんなところに同志が!」と思わず口元がほころんで来る。タイトルは「もの忘れの頃」。

 彼女のまわりでは40を過ぎた頃から「最近、物忘れがひどくなった」という声を良く聞くようになったのだが、彼女自身にはそのことに関する不安は微塵もない。幼い頃よりずっと物忘れがひどかったので、今更症状の悪化する余地がない、と余裕のよっちゃんなのだ。しかも
「わたしはいま、まわりのひとびとの物忘れの度合いが、やっとわたしのレベルにおいついてきたことを、とてもうれしく思って」いたりするのだ。富安さん、あなたはアクマだ(笑) きっと彼女の脳内も真っ黒なのだろう。

 私もおばあちゃん(80代)から日々、「最近ものを忘れて忘れてしょうがない」と嘆く声を聞くのだが、実は私(40代)は心の中で「もうすでに、忘れて忘れてしょうがない状態に突入している私よりはるかに、おばあちゃんのは立派な脳ですよ」と、つぶやくのだ。こんな悔しい事はおばあちゃんには聞かせられないので、あくまで、心の内のつぶやきに留めている。

 でも今こんなに物忘れがひどければ、若いうちより物忘れの対処法とおちこみ防止対策をたてられるので、あとあと楽かもしれない、なんて思っていたところなのだ。ものは考えようなのである。

もっとおかずを!

2007-08-24 23:09:01 | たべもの
 ちょっと前から、やっと晩ご飯が「おいしい」と思えるようになった。フェイント気味ではあるが、食欲の秋間近、といったところか。

 同時にゲンキンなもので、投げやり気味だった晩ご飯づくりに、やっとやる気が出て来た。やはりつくる人が「おいしいものが食べたい!」という気持でいないと、おいしいものをつくるのは難しい。

 スーパーに行ったら、珍しくH氏の好きなトリガイがあったのでカゴに投入。ウニがしっかりしていてしかも激安だったので、本日始発でインターンに向かったTくんに「ご苦労様」の意味で購入。

 初めておばあちゃんの指導のもと、ちりめんじゃこに似た川魚の「うろり(ごり)」を炊いてみた。
 冬瓜とがんもどきの炊き合わせ、鳥の玉みち(卵の黄身にヒモのついたモツ)の煮物、トリガイとキュウリの垂フ物を次々作成する。その他にも、手のかからない料理を2~3品。

 きのうから、夫が長らく食べていない「金沢の家庭料理」についてあれこれ語っていた。うちのオトナはもともと金沢出身で、夫に言わせれば「どんな料亭の料理も金沢の家庭料理に勝るものなし!」と豪語する。もうずいぶん食べてない金沢の料理として、明日は彼の話題のラストを締めくくった「なすびそうめん」というものに初挑戦の予定。普通に炊いたなすびに、ささっとそうめんを炊き合わせるらしい。

 話をきいたところでは「こんなかんじか?」と想像できるが、実際食べるまでは(私が知らないだけに)本当に「なすびそうめん」になっているのか、はなはだ不安。

 「なすびそうめんもどき」や「なすびそうめんレプリカ」に化けないようにしなくちゃ。

いけないBGM

2007-08-23 22:08:26 | 音楽

3日まえのKちゃんが部活にいったときの話である。

 顧問の先生が皆を集めてびしびし話をしていたらしい。みんな緊張して真剣に聞いていた。と、そのとき練習場の外より奇妙な音楽が聴こえて来た。レコードなら回転数を上げたような、変性ボイスでトーンを高くしたような声で「おしりかじりむし~♪」とリフレインしている。緊張するくらい真面目なシチュエーションで、「おしりかじりむし~♪」ときた日には、七転八唐オて笑いを堪えねばならない。

 笑いに過敏なKちゃんは、そういうときには舌を噛んでガマンすることにしているらしいが、堪えきれずに笑い出すチームメイトにつられてしまった。曲はいま幼いお子様にバカウケしているらしい「おしりかじり虫」。NHK「みんなのうた」からブレイクしたらしい。
 ちなみにとなりは保育園である。

 そういえば私も10年程前、明らかに間違ったシチュエーションでBGMを流されたことがあった。

 場所は歯科医の診察室。倒れた診察椅子で不安と恐浮ノおののきながら、口を開けていたときのことだ。

 そんな患者の不安と恐怖を和らげようという先生の画策だったのか、有線放送の音楽が流れていた。しばし先生が治療を中断して、別の患者さんの方に行っている時、1曲が終了し、次の曲が流れて来た。なんとイントロは「天才バカボン」である!

 しかもオリジナルならまだしも、歌い出した声は嘉門達夫に間違いない! これはもしかすると、歯科では禁じ手のコミックソングでは・・・

「♪西から昇ったおひさまが・・・ヒガシ~マルしょうゆ~♪」

 笑いの中枢に激震が走る! ま、まずい! 治療の最中に笑いは御法度だ。そんなことになれば、口内が血の海になる危険性も高い。

 しかしショートな替え歌がメドレーで続き、私は青ざめ脂汗を流しつつ「どうぞ爆笑ものの替え歌が聴こえませんように・・・すべる歌詞が続きますように・・・」と必死で祈った。

 幸い替え歌のメドレーはほどなく終了した。もっとも「思い出し笑い」の可能性も高いので、雑念を払う事に専念する、禅の修行のような治療時間を過ごしたのであった。

 どうか歯科医でコミックソングを流すのだけは、法律で禁じてほしいものである。


脳内メーカー

2007-08-22 23:42:46 | ファミリー
 3日ほど前、『イエローハウス陶房』を読んでいると、『脳内メーカー』をしてみたら・・・という記事があり、その結果に爆笑してしまった。

 『脳内メーカー』は名前を入力するだけで、名前の主の脳内(=考えている事)がカラフルな漢字によって明解に開示されるのである。たぶんもうすっかり世間では流布しているのかもしれないが、寡聞にして私は初めて目にしたのだ。

 すでに日付はかわっているというのに、真夜中に脳内の文字イラスト?をみて笑うのは、ご近所迷惑かもしれない。でもあんまり面白かったので、ご近所迷惑もかえりみず、『脳内メーカー』のサイトを探して自分の名前を入れてみた。

 結果は・・・真夜中のホラーでしたよー(笑)! 
 私の脳内は真っ黒だった。つまり「悪」一色だったのだ! ・・・そうか私はピュアに悪人なんだわ~。40年以上も付き合ってるけど、初めて知ったよ。

 悪100%の女。まじりけなしの悪女。ドロンジョさまも峰不二子も真っ青な脳内思考。腹は黒くないが、脳は漆黒の悪。おどろきの黒。

 ちなみに旧姓でもやってみたら、こんどはほぼ赤。真っ赤な嘘、というヤツである。真っ赤な嘘の文字の群以外には、悩、愛、食、金が、一個ずつ入っている。

 これを見れば、たまにH氏が「ダマされて結婚してしもた~」というのも、あながち間違いではないのかもしれない、という気さえしてくる。

 未婚のときは「嘘つき女」で、既婚者となって後は「100パー悪女」という結果に、やはり夜中に爆笑してしまい、ご近所迷惑な結果となったのであった。