おかげさまで第10回のテイスティング会を終えることが出来ました
参加くださいました皆様に深く感謝いたします
今回は「閉鎖蒸留所シリーズ」というだけあって
前回より参加費がアップしてしまったことに、大変申し訳なさを感じています
なるべく限界の参加費で、これからも行っていきたいと思っております
また今後もどうぞよろしくお願いします
さて、1980年代は悲劇の閉鎖年
理由は様々でしょうが、ハードリカー離れ、企業の買収など考えられます
その中でも1983年に閉鎖した蒸留所の地区別の3本をお題に、
さらにスコットランドの伝統料理フィッシュ&チップスを
肴に愉しむという内容でした
まず、ハイランド地区のグレンアギー蒸留所
スコットランドの最東に位置したこのグレンアギー
近くにインヴァネッティという村があるため、
創業当時はインヴァネッティ蒸留所と呼ばれていました
シグナトリー社
1977/10/18~2006/3/13 28年
ホグスヘッド 45.5%
トップノートは、フルーティ、バナナチップス
次第にやわらかい甘味・・・クッキーを感じます
テイストはビターなクリーム感、少し酸味
余韻は、ビターでスパイシー
飲み干したグラスからは、非常にバター香やバニラ香が立ち上がります
次はスペイサイド地区からコールバーン蒸留所
ブレンデッドウイスキー「アッシャーズ」のキーモルトだったようで
順調かと思われたが、突然の閉鎖決定
シグナトリー社
1970/1/13~2006/3/14 36年
ワインパンチョン樽 62.4%
36年にして62.4%
この不可解な・・・いや、今まで出会ったことのない数字に
興味を魅き、お題に上げてみました
度数が度数なだけに、香りが立つのも遅く みなさん結構放置してから
香りを愉しんでいるようでした
私もそうさせてもらいました
トップノートはさすがにこの度数ですから、ツーンとアルコール臭ですが、
徐々にアミノ、森林・・・そしてやっと甘い香りが上がってきます
硫黄系の香りを除けば、やわらかいウッディさも
味わいは思いのほかやわらかく、甘く・・・
余韻も長く、次第にビター・・・ビターチョコ
度数を感じさせないこの口当たりに驚きです
加水してみると・・・
思ったほど、やわらかい香りにはなりませんねぇ
・・・いや、次第に非常にやわらかい表情を出し始めました
柑橘系の繊細な香りを持つモルトのようです
秘密は樽にあるのでしょうか?
ワインのパンチョン樽
とても勉強になるモルトです
味わいはビター、オイリーさが出て・・・私は飲みにくさを感じてしました
熱冷ましの薬のような印象です
私にはストレートが合うようです
最後にアイラ島からポートエレン蒸留所
現在はディアジオ社所有の製麦工場として活用されています
アイラモルト人気、ストック限りということで、まだボトラーズでも
多く見かけますが、83年のファイナルビンテージを皮切りに
だいぶ底をついてきた感じがします
オフィシャル 2ndリリース
1978~2002 24年
59.35%
トップノートは、ハード過ぎないスモーク香・・・燻製後の海産物
潮の香りといいますか、さわやかなスモーク香
好きな香りです
マイルドな味わい・・・うん!!アイラモルト
酸味も感じます
そして余韻もじっくりとスモーキー、ビター
このポートエレンを飲んでいると有り難味を感じてしまいます
もうこれから先そんなにポートエレンを幾つも、
口に出来なくなるかと思うと感謝の気持ちです
そして、今回奮闘したフィッシュ&チップス
画像を撮り忘れ、試作した時の物しかありませんが
こんな感じでした
自画自賛してしまうとちょっとイタい感がありますが
よく出来た方だと思いました
隠し味には、ちゃーんとアイラエール♪♪
送料の方が高かったモルトビネガー♪♪
皆さんには、味が薄かったようで、「美味しい粗塩」も人気^^;
でも、もうお店で揚げ物はしたくないのが本音です
次回のお土産CD 忘れてませんよ (=^▽^=)
たしか、空耳集CDでしたね
クィーン、ガンズなどのハードロックを選曲すれば簡単なんですが、
一応、聴いて欲しいのでAORやR&Bなど聴き易いBGMで
優しい曲集にしてみます
ちゃんと「ココです!!」って、解説も付けますから o(^▽^)o
こういう作業って結構好きッス
イカン イカン!!・・・話題が反れてしまいました
(ここは、強引に・・・)
さてさて、今回のテイスティング会皆さんはお題のモルトウィスキーに
どんな印象を受けましたか?
いずれ 幻になってしまうモルト達に出会えたことに、
私はそれだけでも非常に満足しています