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~カウンター越しより~

テイスティング会を終えて ~第19回~

2011年06月14日 18時50分14秒 | テイスティング会



先日 お天気の悪い中、お集まりいただきまして
ありがとうございました

『エドラダワー蒸留所の垂直型』

場所的には、スコットランドの中心部
ハイランド地区でいうと南部にある蒸留所
よく本では、「従業員3人で製造している」と書かれています
私は見学したことが無いので定かではありませんが
要するに、それだけ生産規模の小さい蒸留所ということでしょう

1825年 地元の農夫が共同でアソール公の領地を借り受け
当時は「グレンフォレス」という蒸留所の名でスタートしました
ポットスチルは、容量2000リットルというスコットランド最小の2基
1週間の生産量は、スペイサイドの平均的蒸留所の1/40
蒸留所オーナーは、2002年にシグナトリー社がペルノ・リカール社から買収




             

エドラダワー 10年 O.B
現在、よく見かけるオフィシャルの10年
これが今回の基準モルト

香り・・・柑橘系、パヒュームをイメージしてしまう
味 ・・・オイリー、ぼやけている
余韻・・・スムーズではあるが、全体的にまとまりがない

     

グレンフォレス 12年(1970年代のオールド・ボトル)
【グレンフォレス蒸留所】
エドラダワー蒸留所は、1825年にグレンフォレス蒸留所として誕生
1986年に最初のオフィシャル・シングルモルト「エドラダワー10年」をリリース
それ以前は「グレンフォレス12年」として
エドラダワー蒸留所産モルトをメインに
ハイランドモルトをブレンドした100%モルトウイスキーが流通していました
このグレンフォレスは12年は、1970年代のもの

香り・・・硬い、シンナー、良く言えばフレッシュ
味 ・・・やわらかく、円く、甘くビター
味 ・・・オイリーで甘苦い、深みはない

             

エドラダワー 12年 カレドニア
近年のエドラダワーは、後熟させるフィニッシュ物が多く出回っています
このカレドニアもそのひとつ
最低 42ヵ月 オロロソシェリー樽で後熟させた物

香り・・・強調するかようにシェリー、しつこい
味 ・・・香りの割に味が軽すぎる、エグさも
余韻・・・軽い、ビター感

「カレドニア」とは・・・
イギリス、グレートブリテン島のうち、
かつてローマ帝国の支配下になかった地域に対する古称
現在 スコットランドの別称でもある
なので、ラベルもスコットランドの国旗「St.Andrewsクロス」をイメージ

             

エドラダワー 10年 1998-2008 シグナトリー社
ボトラーズ!?
オフィシャル!?
とツッコミたくなるような、「ボトラーズ」のエドラダワー
以前 お店にショット用としていたもの
1杯ずつしかなく・・・
しかも、一番人気だったようでして・・・

そして、今回の肴は・・・
道の駅「たのうら」から購入しました
太刀魚の干物
これから夏~秋にかけて旬となるので
「たのうら」にお立ちよりの際には、ぜひ!!



その太刀魚の干物を軽くスモークしてみました
  
           
 
           

 

今回のテイスティング会はいかがでしたか!?
初のオールド・ボトルを入れてみました
近年 オーナー変わりがあり、エドラダワーの味や香りに変化が起きた
とよく言われ、耳にました

私の知るエドラダワーですと・・・
クリーミー、はちみつ
そして、近年では
化粧品のような、パヒューム  
さらに、最近は
昔に戻ってきたかもというエドラダワーにも出会いましたが
やっぱりパヒュームを感じるものも多く

ならば
オールド・ボトル グレンフォレスならどうだったんだろう!?
という思いで扱ってみたわけです
私個人の意見ですが・・・
うーむ・・・
オールド・ボトルにこだわらず
もっともっと美味しいモルトを厳選していきます
今回はちょっと不本意でした(正直に)

皆さんの進み具合を拝見しておりますと
モルトの減りがイマイチ・・・
珍しいモルトよりも美味いモルトを探していきます
「美味い!!」の声を求めていきます
今後ともどうぞよろしくお願いします