バークレー友子のテニスアカデミー日誌

オーストラリア、シドニーで30年目になるテニスアカデミーでの様子を書いています。よろしくお願いします。

8月23日

2007-08-23 13:35:30 | ノンジャンル

次は大阪での試合に出るスティーブン、留学生ヨシ、次はUSオープンジュニアのグレッグ、日本の有明とジャパンオープンの予選に臨むソフィーそしてトニーローチ氏。


アメリカの大学に入学して

2007-08-23 10:01:31 | ノンジャンル
アメリカの大学に入学して

今年9月、念願だったテニスデビジョン1のアメリカの大学に、フルスカラシップを得て入学することになりました。アメリカではスカラシップが決まると、4年間必ず貰えますし、男子よりも女子の方がフルスカラシップが受けやすいのです。私は、高校に入学するとき、将来はアメリカの大学で勉強とテニスがしたいと考えていました。そこで2年生になった時、ビンスの所でテニスをしながらアメリカンスクールで学ぶという生活を1年間続けました。アメリカの大学に入るためには、SATとTOEFLという2つのテストをクリアしなければなりません。普通に日本の高校を卒業して、この2つをクリアしようとすれば1年以上かかってしまいます。私は、同級生が大学にはいる年に私もアメリカの大学に入りたかったので、2年生の時行動を起こしました。
私は、アメリカンスクールで授業を受けクラスメイトと過ごすこと、ビンスの所で英語による指導を受けたため、生きた英語が学べ、SATは1回の受験でクリアでき、TOEFLも半年かからずクリアできました。勉強はとても大変でしたが、最新のテニスとオーストラリアというとても美しい国での生活を満喫しつつ、海外での高校生活も経験でき、すばらしい1年を過ごしました。でも、これだけで大学に入れたわけではありません。今年、5月よりアメリカのコーディネーターの所に住みこんでいろいろな大学の試合に出て、各大学のコーチに試合を見てもらいながら声がかかるのを待ちました。幸いにもデビジョン2の大学からはすぐにフルスカラシップのこえがかかりましたが、デビジョン1の大学でテニスがしたいという思いがあったので、来年ならスカラシップが空くよと言われた大学を待つことにしていました。8月の初旬、ある大学であった試合に出ていたところ、試合後、一度会ったことのあるコーチから、「これからどうするの」と話しかけられました。「スカラシップの空きを1年待つつもりです」と話すと、それでは練習環境もままならないし、お金ももったいないから、9月からうちの大学に来ないか。スカラシップも用意するから」と言われ、あっという間に夢であった大学入学が決まりました。これは、私にコーチと会話できる英語の力が付いていたこと、テニスも鍛えれば強くなる素材だと言われる基礎力があったこと、そして何よりも、外国の人の好む話し方、態度が身についていたことが大きな要因になったと思います。会話はアメリカンスクールで、テニスはビンスで、そして、マナーや態度は、オーストラリアで生活しているとき、事あるごとに友子さんに、こんな時はこうしたらいい。困ったときはこうしたらいい。といろいろな事を教わったことが、他のスカラシッブを待つ人にはなく、私だけが持ち得た力であり、大きく作用した力だったと思います。テニスでは、一度、県の国体代表になった以外はほとんど全国大会の経験も無い私に、これら3つの力を、たった1年で身につけてくれたビンスやオーストラリアはすばらしい国だと思います。



オーストラリアでテニスをしながら学校にも通うことは、とてもお金がかかることでした。
でも、これから4年間は、学費、生活費、食費、テニスの用具全て(ストリングスの張り替え代やテニスウェアなどの洗濯代も含む)、試合のため全米中を回る費用全てが無料になり、私が払うのは電話代と日常の洗濯代だけしかいりません。日本円にすると約2000万円以上になるのです。これからは、親にまったく負担をかけず、学校の一員として全米中を回って試合をすることになります。日本では考えられないとても大きな世界に入っていけることに今からわくわくしています。
私の妹は、今高校2年生です。1年2年とインターハイも国体代表も経験したので、来年はオーストラリアに行き、私と同じ道を進むことを決めました。
私は、とてもお世話になったビンスに恩返しをしたいため、私と同じ道を目指したい人にアドバイスを惜しまないつもりです。今、迷っている人は思いきってビンスの所での生活に飛び込んでみませんか。現在、よその大学のコーチから来年うちにスカラシップで来てくれる人を紹介してくれないかという話も来ています。最初の3ヶ月は大変ですが、きっと道は開けてきます。そして、英語力は間違いなくキャリアとして残りますよ。

                                 小林 由佳




   
          (2006年のYuka)