花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

インキュベーター

2015年07月02日 | 研究
施設園芸実験室に備えられた植物栽培用のインキュベーター。
この最新装置を活用した実験がいよいよ始まりました。
挑戦しているのはチームの3年生。
今まで初代メンバーの手作り装置を利用していましたが
この装置によってより精度の高い実験が可能となりました!
理由は2つあります。
ひとつは自由に光の波長と強度を変えられること。
これによって青や赤、ミッスクなど自在に設定できます。
もうひとつは庫内の気温を制御できること。
インキュベーターだから当たり前ですが
気温25℃の室内でも庫内は18℃を保てます。
この気温を下げる冷蔵庫的機能がついているおかげで
それぞれの野菜に最適な生育気温を維持できるのです。
結果は夏休みになると思いますが、
今から楽しみな3年生です。
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アグリサイエンス

2015年07月02日 | 学校
中学生に農学の面白さを知ってもらおうと始めたアグリサイエンス。
気がつくと今年で6回目となりました。
最初は6名の参加で始まりましたが、
今では30~40名の中学1~3年生が参加しています。
今年は名農が8月上旬、ちょっと忙しいので
いつもより早い7月下旬に開催することになりました!
なんと設定は8コース
テーマもさまざまで中学生の多様な興味に応えています。
なかでもユニークなのが環境システム科が募集している
風力エネルギーコンペ「発電王」。
風力発電装置を自作して高校生と対等に戦うもので
これにより発電の仕組みなどを理解してもらうのが目的です。
初代発電王を目指してみなさんのエントリーをお待ちしています。
その他にもパン作りやトマトの加工、野菜や果樹の栽培
話題の植物工場や花のアレンジなど楽しい内容ばかり。
締切は7月9日(木)。
本校ホームページから要項や申込書がダウンロードできるので
ふるってご応募ご覧下さい。
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生きる力!

2015年07月02日 | 環境システム科
水耕栽培装置の養液がこぼれてしまった起業チャレンジある法人。
すぐに詰まった部分を清掃し、事なきを得ましたが
なぜ詰まったのかを探り始めました。
あそこではない、ここでもない。
いろいろカバーを外してはメインテナンスしています。
そしてとうとう原因を見つけました。
それが栽培ベッドの中です!
苔がベッド内で繁殖しているではありませんか。
一般に栽培する際、養液が流れるベッドに
発泡スチロールのカバーをして、
その穴にスポンジに生えた苗を植え付けます。
ところがこの法人では苗が小さかったので
一部のカバーを外し、直接養液にスポンジを乗せて育てていました。
そこに補光のため照明を1週間前からつけはじめました。
どうやらカバーを外したところに光を当てたため
苔が発生してしまいパイプを詰まらせたのが原因のようです。
チェックをして、トラブルを発生させる原因を突き止めた彼らは
ベッドをきれいに拭いて、カバーをかけました。
パイプの詰まりをとりあえず解消する対処だけでなく
いろいろ調べてその原因を突き止めていく。
まさにトラブルシューティングの手法。
なかなかできるものではありません。
工業系の技術者としての考え方が植物栽培に活かされています。
彼らにとっては大変な出来事でしたが
生きる力を見せてもらいました。
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