花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

人材育成研究

2015年07月18日 | 研究
課題解決学習が農業高校生の力を伸ばしているのは間違いない事実です。
したがって全国の農業高校では、科目「課題研究」を農業学習の柱にしており
この名久井農業高校では特に単位数を多くし、重要視しています!
チームが数年前から取り組んでいるのが人材育成研究。
2年生から始まる課題研究ですが、希望者には1年生からその機会を提供し
早いうちに「科学を芽」を伸ばしてあげようというのが目的です。
現在、チームの元で研究に取り組んでいる1年生のFLORA Jr.はなんと8名。
こんなにも研究したいという人がいるとは思いませんでした。
活動は部活動の合間をぬって行うため、忙しいとは思いますが
それでも一生懸命取り組んでいます。
1年生は8名が3グループに分かれ活動していますが、すでに2グループは終了。
そこで最後のグループに収穫データの取り方を指導しました。
まもなく夏休みになりますが、今度は休み中にデータ分析の方法を教える予定。
小さな芽がゆっくり、着実に伸びています。
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茜色?緋色?

2015年07月18日 | 研究
チームが始めてからもう3年になる染料植物の研究。
現在はムラサキとアカネ、そしてアイという
3つの染料植物を2年生が栽培しています。
この写真はアカネです!
茎が四角く、葉がハート形をしているので
この辺りの野山でもすぐ見つけることができます。
さてなでしこジャパンが着用しているユニフォームはジャパンブルー。
日本ならではの色「藍」をイメージしたもので、
青森県のある企業では藍の葉を粉末化させ
自在に青の濃さを変えることに成功し
今ではアオモリブルーとして世界のファッション業界の注目を集めています。
せっかくだからこのアカネにも素敵な名前を付けようと思ったのですが
アカネにはいろいろな色名がついているようです。
もちろんきれいなピンク色である「茜色」は有名です。
英語ではmadder(マダー)といいます。
しかしそれだけではありません。
もっとも明るい茜色は「緋色」と呼ばれます。
英語ではscarlet(スカーレット)と表現します。
さらにアカネと紅花を重ねて染色すると「紅緋」、
紫根と重ねると「深緋」というそうです。
名前を聞くだけで繊細な日本人の色彩感覚や
美意識を感じることができます。
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