花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

名農ってSSHじゃないの!!

2018年12月20日 | 学校
チームフローラフォトニクスは農業高校の常識を破り
SSHや普通高校の科学部などが活躍する学会やコンクールに出場した
おそらく全国でも先駆的農業研究チームといえます。
活動を始めた10年前はどの大会にも農業高校の姿はなく気が引けましたが
SSHを抑えて実績を上げることで不安を自信に変えてきました。
そんなこともあり、いろいろな大会で出会う普通高校は
いつも名久井農業高校がSSHの指定を受けていないことに驚きます。
なぜなら会うたびに違うユニークなテーマを発表しているからです。
数年前、SSHじゃないのになぜこんなことができるのかと不思議に思われた
東京理科大学からその秘密を紹介してほしいと執筆依頼されたことがあります。
理由はたくさんあると思いますが、その時紹介したのは農業高校という学校の存在。
現在、名農の農業教員は12名。教員の半分が農業教員です。
農業教員は農学という分野ではありますが、
みなさん大学で研究を通して学んできた人ばかり。
そして農学の扱う分野は広く、植物や動物をはじめ、
微生物や土壌、昆虫や農機、ロボットなど名農の先生方の専門分野は多岐に渡ります。
もちろん理科の免許証を持っている先生もたくさんいます。
さすがのSSHといえどもこんなに理系教員はいないはずです。
その先生方がゼミのように数名の生徒に時間をかけて指導しているので
やる気のある生徒がぐんぐん力をつけていくのはむしろ当たり前だと思うのです。
さらに農業教育の指導法は60年以上前から課題解決学習が基本です。
課題を立て実際に取り組み評価する。そしてレポートにまとめ発表しあうという
スタイルを農業高校生は1年生から卒業するまで毎年繰り返しているのです。
新学習指導要領に探求という言葉が使われ、
課題解決学習がどの高校でも取り入れられようとしていますが
農業高校にはすでに何十年もの歴史があるのです。
しかし小中学校にはこのような農業高校の学習が理解されていません。
なぜなら青森県には77校の公立私立の高校がありますが
農業関係の高校は10校もない少数派、
ましてや農高出身の中学校の先生がいるかどうかもわかりません。
そんなこともあり農家の後継ぎ以外は、進路の選択肢にもあがらないのが現状です。
偏見ではなくもっと正しく農業高校の教育を理解してもらう必要が急務のようです。
さて今日は名久井農業高校3年生最後の研究発表会。
発表テーマは15題を超えます。SSHじゃないけれどユニークな研究成果が楽しみです。
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インスタ映え?

2018年12月20日 | 学校
クリスマスイルミネーションを設置している名農。
先日、写真を撮ろう外に出てみると女子生徒が眺めています。
いかにも写真を撮りたそうな顔です。
先生がいるのでスマーフォンを出したら
没収されるのではと心配しているようですが
放課後だし、それも校外なので校則に触れることはありません。
撮影してもいいんだよと話すと喜んで撮影していました。
殺風景な冬の名農に突如現れたイルミネーションは
名農生にとってインスタ映えするスポットのようです。
でも夏の緑いっぱいの名農のキャンパスこそ
インスタ映えするきれいな場所だとこちらは思うのですが
毎日、緑の中で暮らしていると当たり前になっているのでしょう、
名農生はそちらにはあまり被写体としての魅力を感じないようです。
緑や花を活用したちょっとした非日常空間。
花時計、緑の中のベンチ、デザイン的な花壇。
名農なら工夫次第でもっと作れそうな気がします。
草花班の皆さん、花と緑のインスタ映えスポットを
みんなで作ってみてはいかがですか。
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