花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

農工融合

2019年11月22日 | 環境システム科
環境システム科の施設園芸実験室前に花壇があります。
この四角形をずらしたような面白い形をした花壇は
なんと環境システム科が作ったもの。
それは花を植えたという意味ではありません。
この花壇の枠も自分たちで作ったのです。
環境システム科は全国でも珍しい農業と工業を学べる学科。
つまりこの花壇は、設計から施工まで
みんなで担当したオリジナル作品なのです。
工業の技術で花壇の枠を作り、農業の技術で管理して咲かせる。
まさに農工融合させて学ぶ環境システム科らしい学習だと思います。
ところで来年度からみなさんに長らく愛されてきた園芸科学科が
高校再編計画により募集停止となりました。
地域で活躍されているたくさんのOBOGは
とても残念に思っているのではないでしょうか。
現在の名久井農業高校には水田がありません。
極端にいえば野菜畑と果樹園、草花と水耕温室だけです。
農業の分類からいえばこれは
野菜園芸、果樹園芸、草花園芸、施設園芸といってすべて園芸。
現在の姿から名前をつけろといわれたら
間違いなく名久井園芸高等学校となります。
そんな名農から園芸科学科がなくなるとは、なんとも不思議な話です。
でも計画では、草花は同じ施設園芸を学んでいる環境システム科に移行する予定。
緑化が代名詞の名農を支える草花の学習がなくなることはないのでご安心ください。
花が好きな皆さんはぜひ環境システム科で学んではいかがでしょうか。
さて本日、関西方面から帰ってくる修学旅行団とは逆に
ドローンチームとバブルボーイズは京都を目指します。
東京駅あたりでばったり出会ったら面白いですね。
コメント

盲点

2019年11月22日 | 環境システム科
温室で栽培しているクワイ。
先月下旬、養液を温めるヒーターを入れました。
確かにその効果があり、外では初雪が降ったにもかかわらず
液温を20°ぐらいに保てています。
ところが葉の一部が枯れてきました。
これは一体どうしてでしょう。
根が焼けたのかと一瞬焦りましたが、すぐ気がつきました。
この温室、加温していないからです。
一般的にはボイラーで室温を20°以上に保つのですが
石油が高いので、収入のあがらないこの温室では
もう10年も暖房は稼働したことがありません。
さらに先日も紹介しましたが
この温室、窓の開閉装置が故障で全開のままなのです。
つまり雪こそ入りませんが、気温は屋外と同じ。
温室とは名ばかり。これでは枯れてきて当たり前です。
そもそもクワイは屋外、それもハスのように田んぼで栽培するもの。
比較するため屋外でも栽培していますが
こちらはとっくに枯れて収穫を待つだけになっています。
せっかくヒーターを入れたハンターですが
おそらく約3週間ほど延命するだけのようです。
一大事ではありませんが、盲点でした。
それに比べて手前で育苗している寒さが好きなホウレンソウは元気そのもの。
植物の特性がよくわかり面白いものです。
さてクワイの茎葉が枯れてきたということはまもなく収穫という合図。
収穫旅行から帰ってきたら、
寒い中ですが水に手を入れて厳しい収穫が始まります。
そんな寒さを吹き飛ばすイベントが本日から八戸市で開催されます。
名前は「はっち市」。ポータルミュージアムはっちを会場として
開催され、名久井農業高校は22日と23日に出店します。
農産物販売の他にも学校紹介もあるのでぜひおいてください。
コメント