花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

植物が先生

2019年11月26日 | 研究
簡易装置で水耕栽培しているクワイ。
今年は順調に育っています。
ところが茎の根元を見てびっくり。
なんと可食部である塊茎が顔を出しているではありませんか。
おそらく水耕栽培用の鉢いっぱいに茎や根が伸びたため
行き場所がなくなり、地上部に顔を出してきたのだと思います。
クワイは葉を見ればわかるとおりオモダカの仲間。
農業鑑定や水稲栽培の勉強をしている人なら
誰でも知っているメジャーな水田雑草です。
したがって自然界なら水田など泥の中で育つため
このように塊茎が地上部に顔を出す現象は
まずありえないはずです。
初めて栽培する時はいつも植物が先生。
もう少し株元が広いゆったりとした鉢が必要だと教えています。
さて修学旅行から無事帰ってきたハンターズ。
温室は寒いのですが、そろそろ収穫となります。
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縁起物

2019年11月26日 | 研究
ハンターズのある男子メンバーが春からクワイの水耕栽培に挑戦しています。
昔、フローラの先輩がチャレンジして失敗してしまった実験。
しかし彼は上手に管理をして育てています。
季節柄、そろそろ収穫時期になっています。
先週、彼が修学旅行で不在だったため
ちょっと水耕栽培の装置の中を覗いてみました。
もちろん土を使っていないため、根から塊茎まで丸見え。
普通は水田のような泥で栽培するのため
このような状態を見ることはありえないことです。
よく見るともう青い塊茎がたくさんついています。
さて中国産は白い白クワイ、
日本で栽培流通しているのはこの青クワイで
中国や日本以外ではあまり栽培しないといいます。
日本の主な産地は埼玉県と広島県。
京クワイと呼ばれる在来種も青クワイの仲間です。
クワイは芽(目)がでるということで縁起物。
正月料理として煮物、揚げ物などにして食べられます。
ところが私たちの住む青森県ではあまり目にしません。
もちろんお正月で食べるという風習も聞いたことがありません。
今年は上手に育てているので、
ぜひこの機会にみんなで食べてみたいものです。
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