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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

これぞクリスマスローズ

2019年11月27日 | 学校
これが現在のヘレボルスの原種「ニゲル」の姿。
何ともう蕾をつけています。それも美しい純白。
ご存知のとおり、クリスマスローズの花は
花弁のように見えますが、実はガク片。
したがって散ることはありません。
おそらくこのまま成長したら12月には開花し、
クリスマスの頃まで白い花を咲かせるはず。
まさにこれぞクリスマスローズです。
このニゲルには面白いお話が伝えられています。
イエスキリストが生まれた時、
マリア様を祝福しようと少女が駆けつけますが贈り物がありません。
悲しくなって涙を流すと、そこからみるみる白いニゲルの花が咲き出しました。
少女はこの白い花を摘んでマリア様とキリスト様に捧げたというのです。
いい話だなと思いますが、オチがあります。
キリストが生まれたのはユダヤ地方のベツレヘムですが
残念ながらこの地方にはヘレボルスは自生していないのです。
つまりこの話はヨーロッパにキリスト教が伝わった時、
人々によって創作されたものらしいのです。
しかしこの心が洗われるような純白なニゲルの花を見ると
なんだか本当のような気がしてきます。
さて今日は京大の先生の講演会。
どんなお話が聞けるでしょうか。
みんな楽しみにしています。
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君の名は

2019年11月27日 | 学校
この葉はクリスマスローズ。冬の主役です。
しかし左の株に比べ、右の方が小さいとは思いませんか。
よく見ると葉の色も形も少し違うようです。
実は一般的に皆さんが目にするきれいな色の花を咲かせるのが左。
右は「ニゲル」という原種なのです。
そもそもこの植物の正式名称はヘレボルスといい、クリスマスローズは愛称です。
もちろん「クリスマスに咲くバラ」という意味ですが
多くの皆さんが栽培されているのは
クリスマスよりかなり経った翌年の春に咲いているはず。
それもそのはず、一般にクリスマスローズとして出回っているのは
本当はレテンローズという愛称を持つヘレボルス オリエンタリス。
そもそも別の種類なのです。
では本当のクリスマスローズとは何でしょうか?
それがこの原種ニゲルなのです。
ニゲルはヨーロッパアルプス、スロベニアやイタリアの高山、
ドイツやオーストリアに自生するヘレボルスの原種。
一重咲の純白な花を咲かせるのが特徴で
決して黄色や赤など色とりどりの花を咲かせることはありません。
では本当にクリスマス時期に咲くのでしょうか。
現在の様子を調べてみましょう。
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