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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

当たれ 宝くじ

2019年11月01日 | 研究
チームフローラフォトニクスが結成時から
楽しんできたコンクールに北極南極科学コンテストがあります。
「南極物語」でお馴染みの国立極地研究所が主催するもので
極地での研究提案を毎年募集する歴史のあるコンテストです。
科学コンテストは一般に研究した成果を競うものですが
このコンテストだけはアイデア募集。
ハードルが低いので中学生もたくさん応募しています。
この夏、ハンターズも頭の体操と称して今年も各自応募しました。
気分は完全に遊び、宝くじを買うような気分です。
先日結果がホームページで発表になりましたが、
なんとメンバーの一人が奨励賞を受賞しているではありませんか。
215件の応募の中から入賞者はたったの10名。
これはラッキーです。
受賞した彼の提案は「ドローンによる隕石探査」。
急激に進化しているドローンに金属探知機を搭載して
鉄をたくさん含む南極隕石を探そうという楽しいアイデアです。
調べてみると確かに地雷を発見するためにこのようなドローンは
すでに開発されているらしく、まんざら夢物語ではないようです。
世界でも稀なドローンによる人工授粉に取り組んでいる
名久井農業高校らしい提案でした。
ちなみにこの写真は冬の名農。極地研究ということで掲載しましたが
今、こんなに雪が降っているわけではないのでご安心ください。
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頭暖足冷か頭寒足熱か

2019年11月01日 | 研究
ここにあるのは数年前に1年生のフローラJr.が取り組んだ研究ポスター。
先日の名農祭で過去の優秀なポスターを掲示することになり
いろいろ探している時に、久しぶりに見つけました。
フローラと違いたった1年というか、
数ヶ月間だけ行なった研究なのですっかり忘れていました。
皆さんは寒じめホウレンソウをご存知ですか。
冬、出来上がったほうれん草に冷たい寒気を当てることで
糖度をぐっと高めるという東北農研が開発した栽培法です。
今はすっかり地域に定着していて、
地元のスーパーマーケットでも冬になると店頭に並びます。
1年生が取り組んだこの研究は、
夏に寒じめホウレンソウが作れるかというとてもユニークな内容。
なんと水耕栽培の養液を夜間だけ15℃ぐらいに下げることで
甘いホウレンソウを作ろうというものでした。
結果は大成功。ちょっと小ぶりでしたが
根圏を冷やすことでちゃんと甘いホウレンソウになりました。
研究が終わった際、1年生たちと逆に真冬に温めた養液で栽培しても
寒じめホウレンソウができるのだろうかという話題になりました。
冬場に水耕栽培を屋外で行うと養液が凍ってしまいます。
したがって暖かな室内で栽培しますが、
もちろん寒じめホウレンソウにはなりません。
そこをあえて寒風の入る部屋で養液だけ温めて
頭寒足熱で栽培したらどうなるんだろうという疑問です。
そういえばハンターズの温室はガラス窓が閉まらないため
電源などはあるのですが冬は外気と同じに冷えます。
このネタも、栽培できる環境もある意味フローラの宝物。
またまた落とし穴に入るかもしれませんが、
この冬、掘り出そうとハンターズは企てています。
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