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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ロストワールド

2019年11月10日 | 学校
11月も中旬にさしかかり、
ハンターズの温室周辺できれいに紅葉していた木々も
いつの間にか茶色に変わってきました。
毎日のように写真を撮っていると
緑豊かな名農のキャンパスがどんどん色を失っていくのがわかります。
このように寒くなってきた中で収穫した農業高校の農産物を
消費者に披露するイベントが全国各地でさまざま開催されています。
今日は東京大丸デパートで全国48校の農業高校が参加して
大即売会を行い、大いに盛り上がっているようです。
次は全国ねぎサミット。全国のネギ産地の生産者が一堂に会し
自慢のネギを即売する会です。
もちろん名久井農業高校も「南部太ネギ」を持参し参加する予定。
今年の会場は千葉県の松戸。開催期間は11月23〜24日。
詳細はインターネットで紹介されているので
お近くの方はぜひ足を運んでください。
さてまったく同じ時期、バブルボーイズとドローンチームは
京都大学で開催されるテクノ愛2019に出場することになりました。
大会は23日ですが、京都は遠いので前後泊しなければなりません。
昨年、憧れのファイナルフローラが出場した大会に
自分たちも出場できるとバブルボーイズも大喜びです。
しかし今回は今まで以上に高レベルなアイデアばかり。苦戦が予想されます。
さらに大学受験直前のバブルボーイズは面接や小論文対策で練習どころではありません。
しかしこれは事前に分かっていたこと。
試験が終わったら大会まで1週間弱しかありませんが、
周到な計画どおり突貫工事で大会に臨むハンターズです。
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プロトタイプ

2019年11月10日 | 生物生産科
自動車など工業製品ではプロトタイプという言葉をよく耳にします。
日本語で「試作品」と訳されるように
テスト走行させながら性能を確かめたり、
問題を見つけたりする場合に製作します。
製品の持つ欠点は頭で考えても発見しにくいもの。
そこで実際に模型を作って動かして評価してみるのです。
しかしこれは何も工業製品だけに限ったことではありません。
商品にはモノとコトがありますが
形のないコト、つまりサービスを開発する際でも
ユーザーの体験を知ることができるプロトタイプが重要になっています。
さてこれは先日の名農祭で試験販売された商品。
リンゴと洋梨のコンフォートです。
赤いリンゴである紅玉の色素を
どれぐらい利用できるか試すために製造したものですが
残念ながら思ったようには色が出なかったそうです。
とはいっても紅玉なので味は最高。
そこでお客様にその点を理解してもらい販売したというわけです。
まさに試行錯誤の中で生まれた今だけのプロトタイプなのです。
実はチームフローラフォト二クスでも
プロトタイプという言葉を使ったことがあります。
それは草花サンパチェンスで水質浄化を行うバイオエンジンの開発。
あまり知られていませんが、プロトタイプでは
ブラシナゾールという薬品でサンパチェンスの光合成能力を高めていたのです。
しかし農薬登録されていないこと、コストが高くなることなどの理由で
陽の目を見ることはありませんでした。
試行錯誤の結果、バイオエンジンはタイプⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳといろいろな種類が誕生し
最終的なタイプWでは薬品ではなく2つの微生物を搭載。
さらにサンパチェンスではなく植物は作物に変わり
最初とはずいぶん違ったものへと発展して行きました。
何事でも新しいものにチャレンジする際はプロトタイプ作りが大切。
そして試してみようと思うだけの心と時間のゆとりが必要です。
さて昨日と本日の2日間、全国の農業高校収穫祭が
東京大丸デパートで開催されていますが、名農生もコンフォートを販売中。
プロトタイプがどんな形で完成したか気になります。
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