花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

働くパパは男だぜ

2019年11月02日 | 学校
南部町の秋の景色です。
果樹地帯とはいうものの、水田もあるので
このような黄金色の風景を見ることができます。
今は稲刈りもほぼ終わり、一段落という頃でしょうか。
稲の収穫で使われているのがコンバイン。
それも乗用の立派なコンバインをそれぞれの農家が所有しているので
稲刈りシーズンは視野の中に何台ものコンバインを見ることができます。
昔、学校の稲作を担当した頃はコンバインは
1台600万円もする高価な農機といわれていましたが
今はそんなものじゃ買えません。
なんと1000〜1500万円。これには驚きです。
変わってきたのは金額だけではありません。
昔は家族総出で行ったものですが、
今のコンバインは優れものでオペレーターと、
収穫したモミを運ぶトラックがあれば2〜3人で収穫可能。
農家の子供なのに、家で手伝ったことがない生徒が増えているのは
このような機械化も大きな理由のようです。
大型の農機を操って、いとも簡単に収穫する
かっこいい姿こそ子供達に見せ、
後継者を育ててはいかがでしょうか。
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コラボ商品

2019年11月02日 | 
またまた農業高校とコンビニがコラボして作ったお菓子を発見しました。
カップケーキとありますが、特産のりんごとモモを使っているようです。
地域の特産を使った新商品を開発をするのはとても勉強になるので
全国には農業高校や商業高校のコラボ商品がたくさんあります。
ただ問題なのは売上げ。以前お話を伺った学校では、
学校には全く入らないとのことでした。どうやら収益はすべて企業側らしいのです。
昔、経産省の商品開発コンテストに何年か続けて出場していた時があります。
ちょうどコンビニと学校がコラボして商品を開発するというブームが始まった頃でした。
企業やコンビニと組まず、授業の中で細々と作った
トマトピューレや白いりんごなどを紹介する名農に比べ
地元の○○社とコラボして新商品を開発したと他の高校が胸をはって発表するのを聞くと
これは太刀打ちできない、すごいものだと驚いたものです。
ところが面白いことに参加した回のほとんどで最優秀は名農が受賞。
コンビニとコラボした学校はポカンとした顔をしています。
その理由は審査員の経産省や大学の先生が話す最後の講評の中で語られます。
「高校生が考えたとか高校の農産物を使ったというと、とても良いイメージを発信できます。
 したがってコラボ商品を出すと売上が増えるのでコンビニはいろいろな高校と組みます。
 しかし全額コンビニが利益を得るのはおかしくないですか。
 考えた高校も当然、その対価をもらうべきです。
 もしかしたら高校生のみなさんはうまく企業に利用されているかもしれません。
 原料は農家に相談すると安く手に入ります。
 さらに農業高校は学校に原料となる農産物があります。
 外部のアドバイスは受けるものの、ぜひ自分たちで考えて作り
 少量でもいいから自分たちで販売してみる取り組みをすべきです。
 だから名久井農業高校が最優秀賞です。」
コラボ商品って学校に利益がないんだ!
毎年、このようなショッキングな講評を聞いたので今も覚えています。
このようなコンテストに参加していた頃からもう10年が経ちます。
今は売上金ならずとも何か学習に役立つものが寄贈されるなど
改善されているとは思いますが、コンビニでコラボ商品を見つけるたびに
ついつい利益配分が気になってしまいます。
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