花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

鎮守の森

2020年12月09日 | 園芸科学科
雪が降り、さすがにほとんどの実習が終わりを迎えている第1農場。
それにともなって元気な名農生の姿を見る機会が次第に減ってきました。
これは第1農場に入るとすぐ出迎えてくる農場のシンボル「トトロ」。
誰が剪定したのかわかりませんが、なかなか面白いトピアリーです。
後ろには大きな樹木。おそらく第1農場で一番高いシンボルツリーだと思います。
さてこの南部町を含め、周辺の町を通ると
水田の中にこんもりした小さな森?があるのを時々見かけます。
多くの場合、そこには小さな鳥居があって神様を祀っています。
これを「鎮守の森」といいます。
調べてみると、最初は何か人工物を造る際、
そこに住む神様が人工物にたたりを与えないように
その神様よりも強い神様を新しく祀って、服従させるものだったそうです。
しかし今では、その土地に住む神様を祀るものと
意味が変わってきているそうです。
ほのぼのとしたイメージを受ける鎮守の森ですが
本来は自然への畏怖の念を感じた先人が
力づくで不安を押さえ込もうとした行為であったとは意外でした。
しかし、いずれもその土地の守神であるのは同じです。
このトトロと大樹も農作業の安全を見守ってくれる第1農場の鎮守の森。
春になり元気な名農生が戻ってくるまで農場を守ります。
今年は寒さも積雪も例年より厳しくなるという長期予報です。
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最後のピース

2020年12月09日 | 研究
チームフローラフォトニクスは2009年の結成時から
農業クラブ以外のさまざまな大会に積極的にチャレンジすることで
自分たちを磨いてきました。その努力の結晶としていただくのが賞です。
なかでも大臣賞は狙っても、そう簡単に手が届かない高嶺の花。
賞をとるのが活動目的ではありませんが、目標となるためみんな楽しみにしていました。
フローラ最初の大臣賞は2014年と意外と遅咲き。園芸科学科最後のメンバーが
サクラソウの保全活動を認められ、文部大臣賞を受賞しました。
また同じ年、フローラを引き継ぐ後輩である環境システム科の1回生が
環境系の大会でいきなり内閣総理大臣賞を受賞。鮮烈なデビューを果たします。
さらに翌年2015年には副業でもあるビジネス系の大会で文部大臣賞を受賞。
その3年後の2019年、今度は解散したフローラに代わり
バブルボーイズがまたまた環境系の大会で3度目の文部科学大臣賞を受賞しました。
そして2020年3月、バブルボーイズはトレジャーハンターズを引き連れ
2度目の内閣総理大臣賞を受賞しています。
振り返ってみると内閣総理大臣賞2回、
文部科学大臣賞3回も受賞することができました。
しかし2018年頃からあることが話題となっていました。
それは環境大臣賞を受賞したことがないことです。
出場した大会にはちゃんと設けてくださっているのに手にできないのです。
環境システム科環境研究班と名乗っているのに受賞できないのは
活動が認めてもらえていないような気がして、いつしかみんなの目標となっていました。
予定では今年度をもって解散のハンターズ。秋からいろいろな大会に出場していますが
先月、とうとう念願の環境大臣賞を受賞することができたのです。
今回の受賞は気候変動に対応した長年の技術開発活動が認められたものですが
やっと環境研究活動が評価されメンバーは大喜び。
探していた最後のピースを手に入れました。
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