花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

あれから10年

2020年12月13日 | 研究
先日、地元の新聞記者さんがやってきました。
お話を伺うと来年2021年3月で東日本大震災から10年経つので
その特集を組もうと検討しているとのこと。
そしていろいろ古い記事を調べていたら
TEAM FLORA PHOTONICS が2011年にサクラソウの救出や
マイクロバブルで除塩活動を行ったことに興味をもったので
当時の活動について教えてほしいと訪ねてきたというわけです。
そこで昔の写真を見て、思い出しながら説明することにしました。
すると10年前とはいえ、写真はたくさん残っていました。
しかし文章で残っているものは想像以上に少ないのです。
震災のために立ち上がったのはFLORA2とFLORA3。
各自行っていた研究を休止し、3年生を中心に全員で取り組みました。
今すぐなんとかしたいという気持ちだけで休み返上で行動していたので
文書で記録するということを忘れていたのだと思われます。
対外的には潮風の吹く海岸でサクラソウを調査したり、
岩手県の山田町に発電機を持ち込みマイクロバブルで除塩する様子が
よく紹介されますが、FLORA的にはこんな風景も忘れられません。
これは震災まだ1ヶ月後の2011年4月下旬から5月頃の写真。
2〜3年生の女子メンバーが集まり、塩害土壌の分析準備をしている様子です。
みんなぶかぶかの男性用白衣を着ており、どっかの開発室のよう。
学年を超え一つの目標に向かってメンバーが一致団結し
取り組もうとする雰囲気が思い出される懐かしい写真です。
この活動をきっかけにフローラは環境活動に舵を切っていきます。
今思えば、フローラもバブルボーイズも、そしてハンターズも
みんなこの土肥実験室に育てられたんですね。
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終活真っ最中

2020年12月13日 | 環境システム科
手前で発表練習しているのはハンターズの3年生。
奥で練習しているのはJr.の1年生。
どちらも声に出して発表していますが、その差歴然。
さすがは先輩。大きな声でそれも堂々としています。
声を出しているのはこの夏の世界大会ではサポートに回っていたメンバーですが
発表力は世界チャンピオンより彼らの方が断然優れています。
したがって最後の勝負はサポートメンバーが主役になりました。
しかし奥の1年生は自信がまだないのか、ちょっと声が小さい。
アドバイスしようかなっと一瞬思いましたが、心配無用でした。
大きな声を出す先輩を見て、刺激を受けたのか
だんだん彼女たちの声もだんだん大きくなってきました。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
なんでもそうですが、初めてやる時は真似から入ります。
そのお手本が世界チャンプたちとは、こんなに恵まれた環境はありません。
1年生ながらとても良い経験をしています。
先日、男女のJr.とも「来年もハンターズの企画はまたあるんですか?」
「また来年もできますか?」という質問がありました。
どうやら楽しさを感じている様子です。
質問には明解に答えられませんでしたが、彼女たちの高校生活は始まったばかり。
まだ2年間もチャレンジできる楽しみがあります。
この経験を来年、次のチャレンジに活かしてくれたならハンターズも成仏できます。
卒業まで2ヶ月ちょっと。後輩を育てるという終活に励むハンターズです。
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