花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

春の紅葉

2021年05月07日 | 学校
緑豊かな名久井農業高校には、もみじの木がたくさんあります。
しかしこの生徒玄関前にあるのは、ちょっと不思議なもみじです。
なぜなら春なのに、ご覧のとおりきれいに色づくのです。
特に校舎から第2農場に向かう小道の色づいたもみじのトンネルがは圧巻。
実習服に着替えて色づくトンネルを進んでいくのは気分が良いはずです。
馬淵川の氾濫による被害を避けるため、川のほとりから
この高台に移転したのをきっかけに、先輩方が計画的に植栽し
作りあげた美しい名農のキャンパスですが
こんな楽しい仕掛けをしてくれたことに感謝です。
おそらく数10年後、後輩たちが見事な紅葉をびっくりしながら
見上げる姿を想像しながら植えてくれたのだと思います。
名農のキャンパスは、長い年月をかけて完成した芸術作品とよく紹介されますが
先輩方が後輩たちに贈った「頑張れよ」というメッセージでもあるのです。
そういえば川辺にある第1農場にも大きな見応えのある春紅葉するもみじがあります。
おそらく旧校舎時代からあったかもしれません。
もしかしたら移転する際、そんなかつてのキャンパスを忘れないよう
一番目立つ玄関前に同じ種類のもみじを植えたのかも知れません。
さて今日からさまざまな運動部の春季大会が始まります。
予定では今日の課題研究は、フローラハンターズのメンバーも
ほぼ半分が遠征で不在。さらに今週、来週は短縮の40分授業。
やることがまだたくさんあるハンターズは大忙しです。
コメント

打ち上げ準備

2021年05月07日 | 研究
ここはフローラハンターズの農場における本拠地「馴化温室」。
一人のメンバーが水耕栽培装置の試運転をしようと放課後やってきました。
TEAM FLORA PHOTONICS時代から水耕栽培の研究に取り組んできたこともあり
この温室には、さまざまな栽培装置があります。
右に見えるプランターのような茶色の装置はごく初期のもの。
まさにプランターで中に養液を入れて植物を育てるという単純な装置ですが
ずいぶんと長い間、お世話になりました。
彼がバケツで水を入れてる白っぽい装置はちょっと変わり種。
容器の中では容器中央のポンプが吸い上げた養液をシャワーのように
四方八方に噴射するエアロポニック(水気耕栽培)というタイプで
植物の根が養液の中に浸ることがないのでエアレーションも必要ありません。
確か外国製だったはずです。
その昔、つくば万博でトマトに1万個も実をつけたまるで樹木のような
栽培法が話題となりましたが、それが水気耕栽培。養液の中に強制的に
大量の空気を送り込むというユニークなアイデアに驚いたものです。
そして左下の透明なコンテナ。主任研究員の彼が自作している装置です。
まだ完成していませんが、彼が求める栽培を可能にする装置は市販されていないので
春先からコンテナで自作しているというわけです。
今回行う彼の研究では、これらの装置を全部使って比較することになっています。
試運転も無事終わり、予定では今日の課題研究から栽培スタート。
メンバーの半数は春季大会で遠征中のため不在ですが全員で協力して決行されます。
装置はちゃんと作動するのか、準備に手抜かりはないか。カウントダウンの中、
宇宙ロケットの打ち上げのような緊張感が漂っています。
コメント