花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

水槽に藻類発生

2021年05月28日 | 研究
水が1リットルしか入らない小さな小さな水槽です。
しかしガラス製のメーカー品で、ずっしり重く見栄えもなかなかです。
本来は熱帯魚のベタを飼育するためのものですが
昨年、トレジャーハンターズは作った100種類もの三和土をこの水槽に浸しては
耐久性を何度も調査していました。つまりこの水槽がなければ
彼らの世界グランプリはなかったといっても過言ではありません。
3代目環境班のフローラハンターズの1名も先輩の研究を応用した三和土研究に着手。
そのためせっかく先輩が卒業する際にしまった小型水槽を
また引っ張り出したというわけです。
ずらりと戸棚に並べて調査していますが、
先日戸棚の上に大きなダンボールがあることに気がつきました。
もしかしてと思って確認してみると、中には小型水槽が15個ぐらい入っています。
すっかり忘れていました。
それにしても先輩は、すいぶんたくさん購入したものです。
ちょっとした探し物ならほとんど手に入る環境班の宝の倉庫。
ドラえもんのポケットのようで、文字どおり重宝しています。
さて見てもらいたいのは水槽の中の水。
藻類が発生し、水が緑に着色してきました。
観賞魚を飼育している人だったら誰でも経験する現象です。
窓辺に1ヶ月も放置したフローラハンターズのだらしなさが原因でしょうか。
先輩に見つかったら叱られそうですが、これには理由があります。
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環境システム科のコア

2021年05月28日 | 研究
こちらもフローラハンターズが窓辺に1ヶ月も放置した水槽。
しかし不思議なことに藻類の発生はなく、きれいな透明です。
実は2つの水槽はある男子メンバーの実験。
想定した通り、藻類の発生を今のところ完全に防いでいます。
さて環境システム科のメインの学習は水耕栽培。
そのため専用の水耕温室はもちろん、普通の農業高校にはない
水耕関連の実験装置などがいろいろ導入されています。
とはいっても水耕栽培は比較的最近の技術。
したがって農業の先生方といえども経験者は多くありません。
そのため環境システム科が新設されてからは毎年順番で
環境システム科の先生方は千葉大学で開催される研修会に参加してきました。
また隣町にある植物工場の方を講師に招いて生徒に植物工場のノウハウを
説明してもらったり、実際に見学に行くなど生徒も積極的に学びました。
その甲斐あって新しい技術を身につけた先生方は、課題研究はもちろん
小中学校などに小型装置を貸し出し、生徒とともに出前授業を展開。
この取り組みには県知事も高く評価され、少子化のため閉科している中
水耕栽培を学ぶ新学科を作って大成功だったと喜んでくださいました。
しかし先生方には異動がつきもの。せっかく研修された先生方も
気がつくとほとんど名農を去りました。水耕栽培は環境システム科のコア。
またみんなで研修に行く必要があるようです。
フローラハンターズの彼が取り組んでいるのは
そんな水耕栽培での藻類発生を抑制できる技術開発。期待しています。
なお本日予定されていた名農生が地域で花植えをする農クの活動である
地区分会活動は、コロナ感染を防ぐため中止となりました。
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