花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

生命維持装置

2021年05月17日 | 研究
先日、フローラハンターズが挑戦する薬草のミスト栽培の
心臓部である5つの超音波振動子をご紹介しました。
実はその装置を一定のリズムで動かすのがタイマー。
ここにある電源のオンオフを制御する3つのタイマーです。
いずれも先輩であるTEAM FLORA PHOTONICSから受け継いだ財産。
タイマーが3つあるのは超音波振動子を3系統にしているから。
1時間のうち最初の15分は小型の2台、次の15分は大型の1台、
その次はまた小型の2台を作動させ、最後の15分は休止という
動作システムをこのタイマーが受けもっています。
つまりミストを発生させる超音波振動子と
それを心臓のように定めたリズムで動かす生命維持装置がトラブルなく作動して
初めてミッションを成し遂げることができるのです。
フローラハンターズは、将来の日本のために
薬草を人工栽培するという大きな目標をもっていますが
単純にミストで育てると植物、特に根がどのようになるのかという興味もあります。
なぜならこのミスト状態で植物を栽培するどうなるのか
まだ詳細がわかっていないらしいのです。
うまくいけば誰も見たことのない世界を
初めて覗くことになる可能性もあり、今から楽しみです。
設定も完了。いよいよミスト栽培装置が動き出しました。
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エンジンは雲海

2021年05月17日 | 研究
薬草のミスト栽培に挑戦しているフローラハンターズ。
長年チャレンジしては辛酸をなめてきた先輩の志を引き継ぎ
先日、とうとう自作のミスト栽培装置が動き始めました。
装置は大きなポリのコンテナ。植え付け部分から
本体周囲は温室の暑さから守るためにシルバーシートが貼られ
まるで人工衛星のような姿。
したがって外からは中の様子は確認できません。
でもコンテナなので簡単に蓋が開きます。
ご覧ください。中はもうもうとした煙のような霧が充満。
まるで空の雲を閉じ込めたように箱の中に漂っています。
先日初めてこの装置を見たJr.は、てっきり中に
ドライアイスが入っていると思ったと驚いていました。
上には植物たちの根も見えています。
面白いことに容器の中に手を入れてもダラダラと濡れることはありません。
ドライミストの湿気を感じるだけ。本当に不思議です。
さて超音波振動子は水がなくなり、空焚き状態になるとすぐ壊れます。
したがって水位の確認は数日おきにチェックする必要があります。
しかし霧が逃げ出さないよう蓋が密閉されているため、
霧はまた水に戻り、そう簡単には蒸発しないと考えています。
これから初夏となり気温が上がってきます。
装置はもちろん、箱を外から冷やす水冷システムの
メインテナンスに気が抜けない毎日が続きそうです。
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