花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

嫌な予感

2021年05月21日 | 研究
先日、水耕栽培装置に植え付けたミシマサイコ 。
葉が垂れ下がり、なんだが元気がありません。
この薬草は解熱、解毒、鎮痛、消炎作用のあり、各種漢方薬の原料となっています。
日本では江戸時代から野生のものを採取して利用してきましたが、
乱獲のため野生種は枯渇。現在、日本では栽培も行われていますが、
自給率は3%もありません。つまりほとんどが中国からの輸入に頼っているのです。
生薬となる部位は根であるためか、
ミシマサイコは根の洗浄にとても手間がかかる作物といわれています。
そこで土を使わず、なおかつ根の生育が良い水耕栽培に挑戦したというわけです。
しかしセリ科でありながら多湿は苦手。
チームフローラフォトニクスのチャレンジャーたちは次々と失敗しました。
そこでラストチャレンジの今回はミスト栽培でチャレンジしています。
研究なので比較するためには従来の土耕、今まで失敗し続けている水耕、
さらにハイドロポニック栽培(水気耕栽培)の栽培も必要です。
この萎れてきたミシマサイコは根を水にすっぽり浸ける水耕栽培。
間違いなく根腐れの症状です。いくらエアレーションしても
嫌なものは嫌なようです。また失敗。嫌な予感は当たりそうです。
それに比べまだハイドロポニックやミスト栽培の苗は元気。
今回こそ、なんとか生き延びてほしいものです。
栽培は秋までの長丁場。これから試練の夏がきます。
コメント

南の国から

2021年05月21日 | 
掌にのる小ぶりの真っ赤なリンゴ。
この時期にリンゴが売っているのは珍しいので興味本位で買ってみました。
品種名はBreeze(ブリーズ)。ニュージーランド産でした。
近年、ニューランドからの輸入が増えているとは聞いたいましたが
意識して手に取ったのは初めて。いったいどんな味なのでしょう。
すると優しい甘さ、やや酸味も感じます。
印象としては昔の日本のリンゴという感じで、これといった特徴がありません。
食味では日本の主力品種「ふじ」と勝負にはならないと思います。
しかしこの時期ながら果肉が硬くシャキシャキです。
南半球は今から秋になるのでちょうどリンゴが採れ始める頃。
日本のリンゴの端境期に合わせて輸入しているらしく
ここを上手に攻めると勝機があるかもしれません。
何はともあれ久しぶりに歯応えのあるリンゴをいただきました。
これから別な品種も入ってくるらしく、ちょっと楽しみです。
コメント