花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ムダ毛じゃない

2024年10月22日 | 学校
これはトマト。立派な白いうぶ毛が生えています。
しかしこの毛には、トライコーム(trichome)という名前があります。
植物の表皮細胞が突起様構造になった植物体毛のことで「毛状突起」ともいいます。
トマトの他にハーブなどでも見ることができますが、
ムダ毛ではなく立派な役割があるのです。
例えば乾燥を防ぐ。風や太陽光が直接、植物の肌に触れるよりも
毛がある方が乾燥しないのです。また朝夕、気温が下がった際に
空気の水蒸気を毛に集めて水滴を作る役目もしています。
雨の少なく、高度の高い南米アンデス山脈生まれのトマトには必要な機能です。
また毛には害虫を寄せ付けない成分を含んでいます。
ハーブの香成分、麻薬の大麻が神経に作用する成分も
みんなトライコームに含まれています。
またナス科植物の中には、万が一害虫に食べられた際に、
この害虫を食べる益虫を呼ぶ成分が入っているものもあるそうです。
SOS発信をするとは驚き。植物のアイデアには感心させられます。
このトマトは環境システム科の水耕温室のものですが
トライコームが多いのはちゃんと育っている証拠。
秋が徐々に深まっていますが、まだ立派な実をつけています。
さあ今日から農業クラブ全国大会がお隣岩手県で開催されます。
青森の八甲田山、岩木山、そしてお隣の岩手山も雪が降りました。
冷え込んでいますが、本校選手団の熱い活躍を期待しています!
コメント

2度美味しいかも

2024年10月22日 | 研究
これはfloraファンならご存知のショートムービー。
2024年のストックホルム青少年水大賞で紹介されたものです。
残念ながらムービーでの入賞はなりませんでしたが、結構話題になっていたそうです。
現在、主催者が公開したものがYouTubeで見ることができます。
さてこのムービー。世界への紹介が目的なのでナレーションも字幕もみんな英語。
したがって名農生はもちろん、日本の皆さんも理解しづらく話題になりませんでした。
そこでこのように日本語字幕をつけてみました。これならわかりやすいですね。
このムービーは名久井農業高校のホームページで公開されています。
さて先日、農水省が持続可能な農業の取り組みなどを紹介する動画を募集しているのを発見。
時間は最大3分30分までとショートムービー。また他の大会に応募した作品もOKとのこと。
さらに良い作品は世界に公開したいとも書いてあります。まさにぴったりです。
そこでこのまま眠らせるのは惜しいので、思い切って応募することにしました。
ただ前回のムービーでは具体的にFLORAが何を作ってどうだったのかという部分が
抜け落ちています。そこで最後にまとめ部分を付け足しました。
題して「FLORA HUNTER の挑戦」。
趣味で動画を作っている人はたくさんいます。
そしてそのような方の作品はプロ並み。
したがってFLORA作品の完成度は一般の方には負けますが、
高校生の研究チームの取り組みを知っていただけたらと思っています。
ストックホルムで使えて、日本でも使える。
1作品で2度美味しいかもしれないFLORAです。
コメント