花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

三和土職人、今なお健在

2024年10月27日 | 環境システム科
これは3年生。発表会が近いのでみんな必死に練習しているのに
なぜか彼だけは1人で黙々と作業をしています。
よくみると机上に並べられた紙コップなどは見覚えのあるもの。
そうです。あの懐かしい三和土を作っているのです。
三和土は2020年のTreasure Huntersが
ストックホルム青少年水大賞で大賞を受賞した
機能性集水システムに用いた日本の伝統工法。
あれから4年も経った2代目FLORA HUNTERSですが
この技術は今も引き継がれ、ときどき実験に登場します。
なんと彼はそんな2代目FLORAの三和土職人なのです。
とはいっても研究はとっくに終わっているのになぜ作るのでしょう。
実はこの研究の一部の結果を応用して、別のグッズを作り
あるアイデアコンテストに応募したら予選を通過してしまったのです。
しかし三和土は身近なものではなくなっているため
理解されにくいかもしれません。そこで論より証拠。
本大会では三和土を持参して発表することにしました。
「懐かしい!」が彼の第一声。しかし体は覚えているようで
適切な配合、水加減で練り上げていました。
数日後には固化しているはず。楽しみです!
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青のり?メカブ!

2024年10月27日 | 環境システム科
何やら人だかりができています。これも3年生のFLORA HUNTERS。
よくみると水槽に鼻を近づけて匂いを嗅いでいます。
実は2年前から、水槽の中に乾燥させた淡水水草の粉末を入れ
水草液肥を作っているメンバーがいます。
昨年はミストをメインにして発表会にエントリーすることにしたので
彼の水草は影の存在。水の国際大会も終わり、
やっと解禁されたのでエントリーを始めたところ、いきなり決勝進出。
11月上旬に研究を披露することになったのです。
先ほど三和土を作っている職人のようなメンバーを紹介しましたが、
彼とは別の大会。しかしこちらも実物を持ち込むことにしました。
そこで急遽製作を始めましたが、気になるのはその匂い。
発表では堆肥作りに比べると、悪臭がないという利点をあげていますが
それを知っているのは担当している彼だけ。FLORAは1人1研究。
そのため他のメンバーは自分の研究に集中していたので
どんな匂いをしていたかなどは記憶にありません。
この大会では彼の発表を全員でサポートします。
そこで再製作し始めたので、みんなで匂いを嗅いでいるというわけです。
みんなの感想は「青のりじゃない?」
また「メカブにそっくり」という人も多くいます。
いずれも臭くないいい香り。彼のいうのは本当だったと納得しました。
彼の水草液肥は10日でできるため、大会前には完成するはずです。
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