「アラビアンナイト」の「アリババと 40 人の盗賊」で使用される
洞窟の扉を開く呪文は、日本語訳では「ひらけ ゴマ」
子供の頃に、扉の前に来ると呪文を唱え
(きっと誰かが開けてくれてた)無邪気に喜びました。
不思議と思い通りになるのは、嬉しいことです。
アラビア語で唱えるなら「イフタフ、ヤー、シムシム」。
イフタフ=開け シムシム=ゴマ ヤー=呼びかけの言葉
アラブ地方の「ゴマ」は油を搾るための貴重な農作物だったそうで
そのゴマのさやが早く開いて収穫したい。
という願いを込めて「ひらけゴマ!」になったという説が有力候補だとか。
洞窟の岩の扉や、ゴマの鞘を
「よっしゃ、まかせとき」と開く存在がきっといらっしゃって
畏敬の念で願うわけです。
自分ではどうしようもない願いが叶うと、嬉しい。
誰かのお手伝いをする時は、
姿を隠して行いなさいと、大人に言われて育ちました。
そう考えると、
私も今まさに、たくさんの姿の見えない人々に支えられています
その、見えない存在に気付いて感謝していると、気持ちが温かくなってきます。
どんずまりの人生の進路も、
声を発していれば
おのずと開くような気がしてきませんか。