干し柿の並ぶ寒い日々が続き、
クリスマスのイルミネーションが輝く夜が来て
喪中ハガキを受け取る。
昨年は、特に多かった。
誕生した瞬間から、ゴールに向かって誰もが生きる。
赤ちゃんから老人に成長して、次の世代にバトンタッチする。
その間に、予期せぬ出来事や、大勢の人々と出会う。
ご本人とご家族の思い出が、短い定型句に込められていると思う。
母の親しい友人の御嬢さんからも、昨日、知らせが届いた。
今年9月に他界したそうだ。
「施設に入ったと聞いて、電話したけど、途中で通じなくなった」
と夏に何度も不満を口にするので、施設の場所と連絡先を確かめた。
年内には、訪問しようと考えたから、間に合わなかった。
都合で先延ばしにしたことを 私はかなり後悔してる。
「仲良し三人組」のもう一人の方も、病状が重くて
母の訪問を御嬢さんに許可してもらえるかわからないが
こんな時だから、再会してもらいたい。
私は、「あ~やれやれ」とゴールしたい。
最後の1日は、穏やかで不安や心配や怒りが少ないと嬉しい。
「いろいろあったけど、楽しいことの多い人生だったよ」と想えるといいな。
母とも、死ぬことについておしゃべりする。
だんだん、身近になるねと、互いに覚悟できるのがいい。