夜の3時、もう遅いので、書こうか書くまいかと迷った。でも、明日にしようとしたら、明日も書けないかもしれない。
今日思ったことを今日のうちにと、書き始める。
あまりの過酷さにショックだ。今の日本はどうなってしまったの?
今晩(正確には昨夜になってしまった)契約に伺ったお宅でのこと。いろいろと話す中でウーンとうなってしまった。
「どうしたらいいんだ…?」。
ご夫婦のところに若夫婦とお孫さん3人が同居、外側からは幸せいっぱいのように見えた。しかし実際は、この数年、リストラの嵐に、ご家族のそれぞれが翻弄されてきたようだった。
ご主人は定年(?)退職。奥さんは仕事はあっても「サービス残業」の毎日。息子さんはリストラで「自主退職」に。お嫁さんは「結婚退職」に。
(注意してほしいのは、「自主退職」と言い、「結婚退職」と言っても、そのほとんどは「働きたいが働けない」ための退職で、本当の自主的な退職ではないということ。)
この数年で、今や「一家の大黒柱」が奥さん一人になってしまったのだ!
自動車保険の契約に伺ったのに、奥さんが最初に言い出したのは
「住宅ローンの借り換えが、今は得なのかしら?」ということだった。
「あれえー?」と思いつつも、「今の金利は…」などと話し合った。
「明日にでも手続きをしてきたい」ということだったが、後になって「無理もないなあ」と思い知らされた。
自動車保険の手続きを含め、1時間半ほど話し合った最後は、
「ひどい世の中だねえ。働いてる人も大変だし、職を探す若い人も大変だ」 「ますます悪くなっている…」と、奥さんと二人で嘆いて終わってしまった。
でも、思う。
今、読んでいる『水滸伝』は中国の宋の末期の話だが、そのころと同じような世相ではないのかなあ…と。
その国が、多くの国民に生活も、安心も提供できないとしたら、その国は末期症状に陥っているのだ、と。