日馬富士の暴力問題がいつの間にか、被害者側の貴乃花つぶしに走っているのではないか、これが一相撲ファンとしての感想です。
相撲協会も、大部分のマスコミも、本末転倒になっていませんか?
【 第一の疑問 】
貴乃花親方はなぜ語らないのか? 私は、当初「相撲協会に任せたのでは真相解明ができないから、警察・検察の解明を待つと言っているのか」と思っていました。
しかし今は違います。「貴乃花親方の口からは言えないほどの重大問題があるからではないのか」と思うようになりました。そう思わせた出来事が次の疑問にかかわってきます。
【 第二の疑問 】
日馬富士が暴行をふるった現場には白鳳など他のモンゴル人力士たちがいた。彼らが暴行を止められないわけはない。しかし、頭などに10針余も縫うほどの大怪我をするまで止めなかった。
とくに白鳳の行動は訝しい。白鳳なら間違いなく暴行を止められた。それが、すぐには止めず、容認していたのだ。
ましてや、さまざまの報道によれば、日馬富士が暴行に及んだのは「白鳳に対する貴ノ岩の礼儀の無さに腹が立ったから」という。
これでは、番頭格の日馬富士が、親分白鳳の代わりに、子分の貴ノ岩に仕置きを加えた、組員がみんなでそれを見ていた…という構図ではないのか?
さらにこの疑問を大きくしたのが、相撲協会の力士の集まりの場で、白鳳が「貴乃花親方の下では巡業に参加できない、これが力士の総意だ」と発言したという報道です。これは相撲協会始まって以来の出来事です。
白鳳が、なぜ貴乃花巡業部長を、これほどまでに忌避するのか?
貴乃花親方が白鳳の批判をしているわけではないのに!
実は、白鳳は、今回の問題が大きくなれば自分の問題になると分かっているのではないか。
今回の暴力事件の「主犯が白鳳だ」、少なくとも「共犯だ」となれば、これは相撲界全体を揺さぶる大問題となってしまうのではないでしょうか。
第一の疑問の貴乃花親方の沈黙、これはあまりに重大な問題だから貴乃花親方の口からは言い出せない・・・ということではないのか。
こう考えれば、なぜ、相撲協会が遮二無二早期決着に突っ走り、暴力の真相解明を曖昧にしようとしているのか、理解はできないが分かる。
みなさんはどう思いますか。ご意見を下さい。