ずうっと気になっていた子どもたちの放射線被ばく、ようやく子どもたちを守るための「甲状腺がん子ども基金」ができたことを知りました。
昨年9月には設立されていたそうですが、ほとんどマスコミが取り上げていないので、山形県寒河江市居住の私のまわりでは話題にもならなかった。
初めて知ったのは11月の「原子力資料情報室通信」で。
第一は、こんなにも大切な問題をほとんど取り上げない行政やマスコミの問題。特に政府広報と化してしまったNHKの責任は大きい。
第二は、チェルノブイリ原発事故に比して日本の対応の遅れ。遅れというよりも「原発被害隠し」「原発再稼働」を図る日本政府や行政、電力会社の本音の問題。
第三は、困難な中で原発被害者とともに歩もうとするさまざまな人々の勇気と努力…に感動する。
率直に言って、自分の誤りを認めて反原発に取り組む小泉元首相にも感心。
さまざまな人々が手を組んでいかなければ原発と戦争を失くすことはできないと思う。
今日は基金設立のチラシに載っていた当事者のメッセージで締めくくりたいと思います。
「私は都内の大学に通う学生です。震災当時は福島におり、県民健康調査による甲状腺検査で、細胞診により甲状腺乳頭がんの疑いと診断されました。告知された時、今後どうなってしまうのだろうと感じ、その後も、手術のタイミング、治療などにかかる費用、将来の結婚や差別など、さまざまな不安を抱えながら過ごしてきました。
実際、福島県立医大で指定の曜日に検査を受けるためには、
授業を休んで東京から福島へ通うことになり、生活上も、金銭的にも負担です。
そして、患者同士が関わりあったり情報交換したりする場もなく、当事者および家族はとても閉鎖的な環境にいます。・・・」
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さっそく基金事務局に電話をして基金口座の振り込み用紙とチラシなどを送ってもらうことにしました。
「自分も」と思う方はご連絡ください。
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