これでいいのか! と、危機感をもつことの一つに、現代の日本に蔓延する思考停止があります。あなたは、そう思いませんか?
私は金融関係の一つ、保険業界に身を置く者です。10年以上も前のことになりますが、この業界に入って驚いたことの一つに、こんなことがありました。
ある時の営業会議で、上司に課された目標の契約件数を取れなかったことについて、いろいろと困難さを述べていたところ、「できない理由を聞いていない、いかにしてやるかだ!」と言われました。
びっくりしました。自分が考えたこともない論理でした。でも同時に、「うーん、鋭いみたい」と感心もしてしまいました。しかし、こう言われたら、もう何の議論にもなりませんよね。討論は終わり、あとはやるかやらないかだけ。上司にとって、こんな簡単な指導法はないでしょう。
最近も、同じように「何か変だぞ」と思うことがありました。
何か失敗したり、うまくいかなかった時に、その理由を説明しようとすると、「言い訳は聞きたくない」「言い訳ばかり」と切り捨てられたこと、あるいは、切り捨てたことはありませんか?
「言い訳」、いいじゃないですか。たっぷりと「言い訳」を言いあえばいいんです。それについて、話し合えばいいんです。必ず何か、その人自身が教訓をつかむはずですし、まわりも勉強になります。
コンビニやファミリーレストランなどでは、接客のマニュアル化が進んでるようですし、一般企業でもマニュアル大繁盛のようです。
これも疑問です。平均的な水準の引き上げには役立つでしょうが、これで考える営業や創造的な仕事が育つのでしょうか。受験と同じで、〇×のつけ方がうまくなる、そういう人間がハバをきかすのでは。もっと自主的に考えることを大切にしなくては・・・、こう思うのは私だけでしょうか?
マニュアルをつくる人と実行する人に別れませんか?
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