poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

今年はこんな感じです

2007-02-19 20:32:55 | works
クラフト展まであと数日になりました。
今年はリネン(麻布)で all 手縫いの小物を制作・・・この他にもう少し手をかけたものを2点準備しています。
案内状を見ると、フォトカードも出品することになっているようです。。。あらら!
自分のことなのにこんなのでいいのかなぁ・・・?
少々疲れ気味のBoccoでした。。。

第3回 野草グループによるクラフト展
 と き:2007年2月24日(土)~3月3日(土)
     11:00~20:00(最終日は~18:00)
 ところ:花の店 野 草
     東京都文京区千石
     ※和菓子、陶器、写真、草木染め、洋服、バッグ、オブジェ etc. があります。

ぜひお出かけくださ~い!
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ぽつりぽつり針仕事

2007-02-04 22:52:06 | works
今月末のクラフト展に向けて、作業を始めました。
スロー・スターターはいつものこと。
まずは麻布で小物を作っているところです。

使っているのはリトアニア生まれのリネンなのに、作業を進めていくうちに何だかとってもアジアな表情が生まれてきているような気がします。
コリアの手縫いの手法を取り入れているためなのかもしれません。
それに、作っている私自身がまぎれもなくアジア人だからなのかもしれません。
いろんな要素が重なってアジアの匂いみたいなものが出てきているのでしょうね。。。

写真は去年の出品作品の一部。
赤い縫い取りの線は、ポジャギの基本縫いの一つ、カムチムチル(巻きかがり)を応用しています。
本当のカムチムチルはこんなに太くでこぼこな線を出すものではなく、とても繊細な縫い方なのですが。。。
とうていそんな離れわざはできませんから、自分の不器用さを逆に利用して、あえて不揃いに縫っています。
今年も、このカムチムチルとヌビ(キルトのようなもの)のまねごとで手縫いをしようと思います。

ポジャギの中でもチョガッポは、小さな歯切れをつないでいくパッチワークです。
ふだんはほとんど針仕事をするようなことはないので、ほんの数時間の作業で指先が痛くなってしまいました。
目も疲れて、焦点が合わなくなってきます。
それでも、一針一針縫い進めていく作業は楽しく、気持ちが落ち着きます。
余計なことを考えず、ただただ手を動かすという営みがとても心地よく感じられるのです。

楕円のコロコロしているのは、フェルトのピンクッション。
先週の記事に登場したインドの刺し子からヒントをもらって模様を入れています。
この子たちは、親しい人のもとへ行きました。






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ネパールの紙

2007-01-28 16:57:05 | works
意外に思われるかもしれませんが、私は出不精な方だと自分では思います。
人がたくさん集まる場所が特にだめです。
まだ十代だった頃から苦手でした。
気持ちがざわざわして息が詰まるようで、落ち着かないのです。
私に限らず、誰しも同じような感覚があろうかと思いますが。。。

いい年齢の大人になった今でもそれは変わりません。
よほどのことがない限り、休日はほとんど家の中で過ごします。
満員電車を降りると雑踏をかき分けて職場にたどり着く。
人にぶつかったりしないように緊張しながら雑踏を抜け、ふたたび満員電車に乗る。。。
というのが私の日常ですから、当たり前の反応なのかもしれません。
だから都心に行かずに済む日は、じっと家の中で一人を楽しむのがうれしくてたまりません。

諸般の事情?から、人に溢れる大都会、東京に住むようになって20年が過ぎました。
その間にインドと日本を繋いで仕事をしている人たちとの出会いがありました。
最初はインドの布の味わいにひかれてのことでしたが、次第にインドに限らず、アジアの手仕事へと関心が広がっていったのです。
そんないろんな出会いの一つがネパールの手漉きの紙です。
手漉きの紙にブロックプリントされたカレンダーを使うのが毎年の楽しみになりました。
上質パルプの紙にハイテクの印刷が施された立派なカレンダーとは別の表情が、私の目に優しく映りました。
用が済んでしまったカレンダーを捨てる気持ちになれず、何年分かがたまってきた頃、流木や石に貼ることを思いつきました。
そんな作品の一つがこれです。
04年のお正月用の飾りとして作ったうちの一つでもあります。

ベースになっているのは式根島でひろってきた高さ11cmほどの小さな流木。
大きな作品には使えなかった小花の模様を切って貼り付け、ペイントも少し入れました。
ドングリの殻斗にまったく別の木の実をつけてみたり、この時の最後の作品だったので遊びの要素も加わりました。
チクチクと縫い取りが入っているのは、以前にも登場したことのあるインド・ラジャスタン地方の刺し子。
その上は、バナナの繊維が漉き込まれている紙とサハラの砂入りの手漉き紙。
背景にあるのはインドネシア(ジャワ島あたりのもの?)のバティック。
・・・こんなものたちに囲まれて過ごす休日は、文字通りの安息日です。






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ビーチコーマー Bocco

2007-01-23 22:03:30 | works
石っころが好き! 小さな流木が好き! シーグラスが好き!・・・。
どこかに出かけると、ついついそんなものたちを拾ってきてしまいます。
中でも、波に洗われて丸みをおびたガラス片(Sea Glass)や陶片が大好きです。

久高島できれいなシーグラスを見つけました。
なかなか出会えなかった黄色やオレンジのものもあります。
でも、自然のものをこの島から持ち出すことは禁じられています。
割れガラスは自然のものではないけれど、シーグラスは自然の力ですてきに造形されたもの…。
そんな思いから、持ち帰る気持ちにはなれませんでした。
それで、焦げ茶色の流木…ヤシの実でしょうか…の周りにシーグラスを集めて、自分の記憶のために写真をとっておいたのです。
鮮やかなナス紺のものと白黒ストライプのものは小さな小さな貝殻です。

海岸で漂流物を探して拾い集めることをビーチコーミングというのだそうです。
ということは、Boccoも “ビーチコーマーのはしくれ" ということになるのでしょうか?
嵐の後の海岸はお宝の山。
とはいっても、台風の翌日に “それっ!” と海辺に行ける境遇ではないのがむしろ幸いかも。。。
ここ10年あまりのこととはいえ、狭いわが家には海や山で拾ってきた小さなものがいっぱいで、ほとんど整理できていないのです。
ビーチコーミングよりもハウスコーミングが必要なのよね。。。



沖縄・玉城村<今は南城市…だはず>の奥武島(おうじま)で散歩しながらこんなものを作って遊びました。
岸壁のコンクリートの上に落ちていた魚の頭。
その表情がおもしろくて、たまたま手に持っていた…つまり拾った…サンゴと木の実で体を作ってあげたというわけ。。。
作品とはいえないようなものですが、自分では結構気に入ってフォトカードにしています。
“a coral fish" なんて、強引なタイトルですね。
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Here & Now

2006-12-31 19:40:34 | works
いきなりの細長い写真は、
野草展出品の5点め、<今、ここで……Here & Now>。
全長65cmほどのサイズです。
去年の<散歩シリーズ>の発展型になるかと思います(→2005年12月11日の記事参照)
採集したその場で棒状にまとめた蔓の、そのままの形を活かしています。
ワイアと空き缶をカットして叩き、平らにしたものでアクセントつけました。
展示用に、ちょうど手近にあったドライフラワーを組み合わせてみたら、なんとぴったり!
自宅に持ち帰った後も、しばらくこの形で飾っていました。

Here & Now も、やはりGerry Beckley の曲からタイトルを拝借。
野草展では「今の私自身が表れているのかな???」の言葉を付して展示しました。
実感というより、そうありたいという願望です。
また、GB氏とはほとんど同世代であり、同じ時代を生きる者として、どこかシンクロするところがあるのかもしれません。

蔓にワイアをからませていくのは、全体のバランスを考えながらの作業です。
特に今年の作品は、常に全体を見ながらじわりじわりと形作っていく要素が強く、慣れない金属の扱いにも苦戦しました。
例えば、ミュージシャンがハーモニーやアレンジで曲を構成する過程も、それに近いものがあるのでしょうね。
・・・実はそれに気づいたのは2日前のこと。
   はずかしながら、私にとってはたいそうな発見でした。

↓ 部分拡大しました_でも、誰もそんなのよろこばないか。。。アハハぁ
  

2006年もあと数時間で終わり。
おつき合いくださったことに感謝いたします。
よいお年をお迎えください。

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木肌の美しさ

2006-12-10 20:31:00 | works
野草展に出品した「空間-II」です。
式根島で拾ってきたものをやはり2年くらい放置していました。
ベランダで泥だらけ?になっていて、まさかこれが作品になるとは思っていませんでしたが、シャワーで泥を流したら、意外や意外・・・桜の仲間なのでしょうか、とても美しい木肌が現れました。
紫がかった茶色というか、茶色がかった紫というか・・・ともかくboccoが好む色。
この美しさをよくぞ維持していてくださった…と、ちょっとした感動でした。
すべては自然のもつ力です。

周りに転がっているのは、小舟に乗った小さな毛玉たち。
はじけた栃の実の皮がかわいい小舟になりました。
小さな小さなピンクッションにもなりそうです。
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Lazarus - 復活

2006-12-03 16:33:06 | works
Yuuさんからお尋ねがありましたので、今日は「蝶が羽を広げたような作品」です。

土台になっている流木は、式根島の青池で見つけたもの。
Boccoの目には、ヨーロッパの宗教画などに描かれた天使の大きな翼のように見えていました。
完成度の高い形だったので、これを作品にするのはむずかしいだろうな…と、半ばあきらめながらも、2年半の間、毎日のように眺めていたものです。

わずかこれだけのワイアを入れるのに3日。
週末の昼間しか作業ができないので、結局2週間かかったことになります。

野草展では、これを飛ばすような形で展示したいと思っていました。
都合よく吊り下げることができて、こんなふうに空 -くう- を飛んでいます。



タイトルは“Lazarus ラザロ - 復活”
先週の記事でコメント欄にも書き込みしましたが、実は、Gerry Beckley の最新ソロアルバムの中の1曲からタイトルをもらっています。
彼には珍しくどこかサイケデリックなものを感じさせるサウンドになっていて、また新しい魅力発見…と、永年のファンとしてはちょっとうれしい感じ。

Lazarus ラザロ とは、新約聖書の…たぶんルカ伝とヨハネ伝…に登場する人物の名前です。
その死後4日めにキリストが生き返らせた人で、復活の象徴みたいな存在なのだそうです。
キリスト教のことをよく知っているわけではないので、いい加減。。。
詳しくご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひご教示ください。

復活という言葉のもつ意味にも、感ずるところがありました。

そんなわけです。
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野草展が終了しました!

2006-11-27 21:40:51 | works
1年に一度の1週間のお祭り、野草展が終了しました。
こわいもの知らずの強みで出品し続けて9回目。
続けられたことにただただ感謝です。

いつも応援してくださっている皆さま方、そして会場までお出かけくださった方々に、心からお礼申し上げます。
これを励みに、来年2月の第3回クラフト展、そして来年の野草展に向け、時々気を抜きながらも精進の日々…が送れたらいいな!

さて、本日ご紹介するのは、式根島の青池で拾った流木にワイアを組み合わせ作った“空間 -I”。
スペインの彫刻家エドゥアルド・チリーダの作品に触発されて作りました。
“チリーダ先生”は言うまでもなく巨匠。
その足元どころか3歩下がった位置にすらはるか遠く及ばないboccoの世界です。
それでも、チリーダ先生の作品を見てわき上がってきた感動を少しは表現できたかな~・・・なんて。

フェルトの毛玉、そしてドングリの殻斗に少し手を加えたものを作品の周りに遊ばせています。
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野草展_1週間前

2006-11-12 23:24:57 | works
第23回野草展が1週間後に迫っています。
いつものんきなboccoも、さすがに切羽つまった状態…

今年はいつもの流木とワイアに加えて、空き缶をカットしたものを取り入れてみようと思い立ちました。
その第1作がこれです…タイトルは目下検討中。。。
その年の作品の方向性を左右するのが第1作。
boccoとしてはかなり緊張して取り組んだものです。
でも、最初の作品なので、まだまだ固さが抜けていません。
第2、第3…と進めていくうちにその固さが徐々に抜けて、作ることを楽しめるようになってきます。

今日の段階で4点が完成。
少なくとも、あと1~2点は制作するつもりでいます。
それと同時に、ディスプレイ用の小物も平行して準備しているところ。。。
明日も休日ならいいのに…なんて思ってもしょうがない。
帰宅後のわずかな時間をつないで、せっせと作業を進めていくことにしましょう。

野草展は、師匠の慶子さんにとって一番大切なお祭りです。
もちろんboccoにとっても同じこと。
今年もオリジナル作品を作って発表する機会に恵まれたことに感謝…

野草展は20日(月)のスタート。
詳細は前回(11月5日)の記事をご覧ください。
お待ちしていま~す

慶子さんのブログがトラックバックされています。
そちらの方もクリックしてみてください…
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今年も土木部

2006-11-05 23:50:52 | works
小春日和…Indian Summerの3連休。
せっかくのまとまった時間を制作に向けようと目論んでいたけれど、雑用に追われてなかなか思うようにはいきませんでした。
それでも何とか少しずつ形になってきています。
流木にワイアを組み込む造形は今年で4回目。
一つずつ新しいものを取り入れることが、boccoの中では不文律みたいなもの。
思えばもう30年以上も前、生まれて初めて手編みのセーターを編んだとき以来続いている、自分の中でのルールです。

話がどんどん脇道にそれてしまいますが、私が初めて毛糸と棒針を手にしたのは7歳か8歳の頃でした。
並太のグリーンの余り糸の玉…たぶん10g程度…を叔母にもらって、指と針を使う作り目とガーター編みの方法を教わりました。
わずかそれだけの糸ですから、15cmくらいの正方形になるとそれでおしまい。
糸がなくなったらほどいて、再び同じことを繰り返して・・・いったい何度編み直したでしょうか。
何かが完成することよりも、編むという行為そのものが楽しくて続けていたのではないかと思います。
かぎ針を使うようになったのはその2~3年後でした。

・・・話を元に戻しましょう。
今回の新しい試みは、空き缶です。
キャンディーetc.が入っていた缶をカットして、周囲を折り曲げ、叩いて平らにしています。
ワイアを叩いて、空き缶を叩いて・・・まったくもって近所迷惑な作業。
金づちで釘を打ったり、ルーターで穴を開けたりしながら、また今年も〈土木部〉の季節だなあと、笑ってしまいました。
肝心の作品の写真は来週までお待ちください。

 紡ぐ・祈る〈2003年 野草展出品作品〉

初めてのワイア作品の一つです。
〈紡ぐ〉〈祈る〉を表すトンパ文字をイメージして作ったものです。
絵は私が描いたものではなく、ネパールの手漉き紙に印刷されたものを貼りました。
光沢のないニスを塗って仕上げています。

第23回  野 草 展
と き:2006年11月20日(月)~11月26日(日)
    10:00~20:00(最終日は18:00まで)
ところ:花の店 野 草
    文京区千石1-6-17
    都営三田線千石駅A4出口から徒歩5分
    TEL 03-5395-0548
   ※23,25,26日の午後は会場にいます。
   その他の日は午後6時以降→ご連絡いただけるとうれしいなっ!

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