poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

みみ巾着

2010-03-29 00:42:07 | works
観劇グッズの ビノぞうを持ち歩くのに、軽くて丈夫なケースを探していました。
しばらくは革製のミニミニポシェットを使っていたのですが、少し重たかったり、ひもが邪魔になったりして、十分に満足できるものではありませんでした。
そこで、思い出したのがこれ!
5年間も眠っていた“みみ巾着”です。
いくつか作っていたものの中でサイズがぴったりだったのが、この子です。
もとは市ヶ谷のインドで作ってもらった洋服の余り布。
泥染めの独特の風合いと色合い、しっかりと織られた木綿の生地だから至って丈夫。
水洗いOKだし、使い込んで少々くたびれたとしてもそれなりの味が出てきます。
早速『染模様恩愛御書』の千穐楽から使い始めました。


中に物が入っていないときは、こんな形。
ひもをくるりと回してひと結びすると、三角形の部分が “うさぎの耳” のような形になることから、“みみ巾着” と呼んでいます。
布の色は、少し紫がかった黒がベース。
写真ではわかりにくいのですが、あえて赤い糸でステッチを入れています。
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手芸部

2010-02-06 22:00:48 | works
今シーズンのニッティング作品は “羽織りもの” もしくは “巻きもの” シリーズになりました。
なにしろ “首肩凝りの名人” と称されるほどですから、軽くて温かい首巻きの類にはとても関心があります。
昨日は二月大歌舞伎・夜の部へ。
歌舞伎を見ながらつい力が入ったためか、またそれで首肩コリコリの本日の Bocco です。

↑ はアンゴラモヘアのマフラー。
2~3年前から手元に置いていた毛糸で作りました。
引き返し編みで中心角が20度くらいの扇形を3つ編んだら、今度は方向を変えて扇形を3つ…という作業を繰り返します。
つまり中心角60度の扇形を交互につないでいくような編み方です。
肩を被う真ん中の部分は方向を変えません。
そうするとU字型のマフラーになって、体の形になじむのです。
毛足の長い黒い糸…視力も衰えていますから、半分は勘で編んだようなところがあります。
まだ少し遊び毛が出るので、いっそ起毛してしまおうかな?…目下、検討中。


こちらは、年末に入手した毛糸で編んだストール。
1段おきに4カ所で目を増やしていくやり方で一辺63cm の直角二等辺三角形になりました。
軽くて温かくて、夜なべ作業の必須アイテムになりそうです。

夜なべ作業といえば、Kaiapua も毛糸編みを始めました。
 今度こそ完成させる!
 何年かけても作りあげる!
 質のよい糸で丁寧に編んで、長ぁ~く使う!
…のだそうです。

以来、毎日とはいかないけれど夕食後の時間や休日には、テーブルのあっちとこっちで「針と糸の遊び」をするようになりました。
わずか2名の手芸部発足です。
Kaiapua は焦げ茶色のアルパカで、Bocco は微妙な色合いのカシミア混の毛糸
完成までに少し時間がかかりそうですが、気長にやることにします。

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発掘したよ!

2009-10-04 23:36:48 | works
いよいよ10月です。
パタパタだった6月、ドタバタの7月、
そして昨日のことすら思い出せないくらいのスピードで駆け抜けた8~9月。
“その日暮らし” 同然の日々だったように思います。

今年は清里にも行きませんでした。
それで、以前の写真をながめていたら、こんな “未公開” 作品が出てきました。
04年秋のものです。
緑色の実は、丸いのがたぶんオニグルミ、そしてちょっと面長なのが松ぼっくり。
丸っこくて白とか茶色のはキノコ、まん中の赤いのと白くて大きいのもキノコ。
葉っぱの上に並べるのがとても楽しい作業になりました。

この小品を出発点に大きくしていったのがこちらの作品
上の写真とは逆の方向から撮影しています。
かなりイメージが違いますね。
でも、どちらも大いに楽しんだ…という点では同じなんですよ。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

実に8 週間ぶりの、仕事をしなくてもよい週末でした。
気ままな2日間を過ごし、かなり元気を回復しています。
やりたいことはまだまだたくさん残っているんだけどね。。。
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スイッチ-ON!

2009-02-14 14:38:00 | works
このところ、ちょっとうきうき帰り道を急ぐ私がいます。
とうとうこの季節がやってきたのです!!!
仕事の忙しさのピークが過ぎて、“つくること”に時間をあてられる時期の始まりです。

早速取り出してきたのが、編みかけのまましまい込んでいたこのセーター。
実はもう10年以上も放置していたもの。。。
前後身頃と両袖を編んだところでストップしていました。
それらのパーツをつなぎ合わせ、襟をつけて完成!

Boccoにはめずらしい色合いですが、クレープ撚りのサラッと軽い風合いがお気に入り。
袖口と裾のスカラップ模様も、あまりBocco的ではないかな?
襟はどんなふうにするつもりだったのか、すっかり忘れてしまったので
適当に縄編みを入れてみました。


次に取りかかったのが、同居人のリクエストによる手首長めのミトン!
本人の希望で大人色のカシミア素材です。
使い込んで薄くなってきたら、皮のパッチをつけられるお楽しみつき!
…その作業は、たぶん自分でやるんでしょうね?




手仕事のもう一つの楽しみは、何かと並行して作業を進められること!
豆料理のついでに、豆のゆで汁で木綿糸を染めてみました。
少しオレンジがかった優しいピンクが金時豆を煮出したそのままの色。
淡いグレーは鉄媒染によるものです。




今日の東京は予想最高気温21℃だとか。。。
編み物日和とはほど遠いポカポカ陽気です。
でも、週明けにはまた寒さが戻ってくるとのこと。
今年はもうしばらく寒さが続いてくれないかな~♪
だって、仕上げたいものは編み物だけでもまだいくつも残ってるんだからっ!
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ポストカード(6):光と影

2008-04-05 19:37:35 | works
  春の光が日に日に強くなってくるのを感じます。
  理屈でも何でもなく、四季それぞれの光を体が覚えているのでしょう。
  太陽が西に傾くと、空気はぐっと冷え込んで・・・

と、こんなことを書き出したのは半月も前のことでした。
雑用という名の伏兵にてこずり、疲労という名のならず者にやられ、そして花粉や埃に反応する体質というクセモノにも。。。
そんな負け戦をしているうちに、桜の花も散り始めています。

春の午後の光が映し出す影絵…これも作為のない自然の造形です。
百花繚乱の春よりも、例えばこんなふうにひっそりと静かな春の気配。
そんなものを見つけては…心ひそかに…快哉を叫ぶ!(矛盾はないと思うけど。。。)

ド真ん中よりも、隅っこで「確かな自分の世界」を描くものに惹かれるのは、今に始まったことではありません。
いつもどんな時にも「私は私」流のやり方を選んでしまうBoccoも、やはり「がんこちゃん」なのでしょう。
そんな自分自身とつき合っていく覚悟ができはじめたのはつい最近のこと。。。
おっと、話が思わぬ方向に進んでしまいました…

ポストカードは、このオリジナル版にアンティーク風の加工を施しています。
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去年の針仕事

2008-03-15 21:51:19 | works
去年のこの時期には満開だったスモモの花が咲き始めました。
寒さが一段と厳しかった今年の冬も終わろうとしています。

多くの人にとっては心が浮き立つような季節の到来というのに、Boccoはただ今“絶不調”。。。
もともとこの季節は大の苦手でした。
ちょっとしたことで、鼻炎になったり、何となく気持ちが後ろ向きになったりするのが常…
なま暖かく乾いた空気の埃っぽさがダメなのです。
そして、今年はとうとう花粉症デビュー。。。

そんな状態なので、外出はちょっと控えている(ホンマカイナ???)ところ。
雑用の合間をぬってポツリポツリと針仕事…じゃなくて編み物をしています。

今日の写真は、1年前のクラフト展に出品した小物入れ。
メガネケースかペンケースくらいの大きさです。
配色は違いますが、下の写真中央にある4つに区切られた正方形の布(リバーシブル)を折りたたんで作ります。
要所をカムチルチル(巻きかがり)で押さえて、結んだ細い革ひもとターコイズのビーズで留めました。
小さい正方形の布をきちんと並べて縫ったはずなのに、折りたたんでみるとゆがみが出てしまうことも多く、思ったよりも苦労した作品です。







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赤松…ファルコーン

2008-02-10 15:25:57 | works
この週末も雪に見舞われました。
東京は今シーズン5度目の積雪だとか…雪の寒さには比較的なれっこのboccoとしてはワクワクの週末。
とはいえ、今朝はすでに晴天で、屋根の雪がみるみる溶けて落ちています。
積雪5cmでは少々物足りないものの、雪が降るときのし~んとした静けさと白い明るさは大好きです。
降り積もった粉雪を踏むときのきしむような音と足元の感触。。。
シャーベット状になった雪を踏みつぶすようにして歩くときの感覚。。。
アイスバーンになった道を歩くときの緊張感。。。
そんな足裏の感覚を改めて認識すると、体の感覚ってすごい!…とまたまた小さな感動です。

ちょうど1週間前に撮影したこの作品は、98年の野草展出品作(うわっ! 10年前だぁ)。
伐採されていた赤松の枝を清里から持ち帰り、ひたすら彫りを入れたものです。
2ヵ月ほどベランダで乾燥させておいたのですが、あちこちに虫食いの穴がありました。
よほどおいしい赤松だったのでしょう…オガクズ状のフンとおぼしき粉の中から白い1cmほどの小さな虫が何匹も出てきました。
私は、彼らの快適な住まいを横取りしてしまったことになります

無心に彫りを入れていくことの心地よさ…余計なことを考えず、ただ木に向かうだけの作業です。
虫食いの穴も模様の中に組み入れて、思いつくままに彫り進めていきました。
この角度で見ると、「ネバーエンディングストーリー」に登場するファルコーンのように見えます。
実は顔の部分には目もあって、ねぼけまなこのファルコーンです。


しっぽの部分にはウミガメをイメージして彫った模様もあります。
同じ物語に登場する大きな亀モーラ…「若さへのアレルギー」でくしゃみをしますよね…にも重なります。


こんなふうに全身刺青状態になってしまったファルコーン。
稚拙な作品で置き場所にも困るけれど、処分する気にもなれず、いつも私の生活空間に鎮座しているわけです。


野草グループによる 第4回クラフト展
と き:2008年2月25日Mon.~3月2日Sun. 11:00~20:00
ところ:花の店 野草(文京区千石1丁目)03-5395-0548
    都営三田線千石駅A4出口から徒歩5分

野外教室等々で交流する仲間たちの作品が展示販売されます。
どうぞお出かけください。
Boccoは参加しません…クラフト的作品を後日ブログにて紹介させていただきます

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ひさびさの手仕事

2008-01-20 17:55:52 | works
編みかけのまま3ヵ月も放置していた、かぎ針編みのベレー帽。
一つ編めたら、次はこんな形にしてみよう…と、思いはふくらんでいたのですが。。。
ここのところ何かと多用で、毛糸を手にすることがまったくできませんでした。
編みかけのまま、いつも目に入るところに置き、「もうしばらく待っててね!」と胸の内で声をかけながらの3ヵ月でした。

昨夏の帰省で、30年ほど前の『暮しの手帖』に編み方が掲載されているのを発見。
それをまねて作ってみようと思い立ち、暑さが遠のいた秋の休日に作業を始めました。
半端に残った毛糸はいくらでもあります。
その中で「これ!」と引っ張り出したのは、やはりこの糸!
お気に入りNo.1のセーターの余り糸…ウールとアンゴラのごちゃ混ぜ色の毛糸…です。

この糸はBoccoの作品づくりにも大活躍してくれました。
03年と04年のお正月飾り展のときに作った「タイサンボクの毛虫」。
長さ10cmの大きなタイサンボクの実の表面に、短くカットした毛糸を埋め込んでいったものです。
ゴロンとしたミノムシというか…毛虫のようで、好きな作品の一つです。
初めの年は単純に鈴を組み合わせてみたのですが、2年目は鈴にも飾りをつけました。
鈴の表面にサンドペーパーをかけて金色に彩色。
さらにその上に、ネパールの紙に描かれた小さなイラストをカットして貼りつけています。
明るい色の毛糸で作ったタッセルをこの鈴につけてみたら、追い羽根のような形になりました。
こちらの作品には「すずこ」と名前をつけましたが、買ってくださる方があって、手元には1個しか残っていません。



それはさておき、もう1月下旬。
ぐずぐずしていると今シーズンが終わってしまいます。
早速今晩から作業再開です。。

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はばかりながら…カレンダー

2008-01-04 22:06:31 | works
また新しい年が始まりました。
だからといって何?…という感じでもあるのですが、今年の “物づくり” 第1号はカレンダーです。

これは!…というカレンダーを見つけるのは至難の業。
一昨年まではネパールの手漉きの紙にエスニックなイメージのイラストやトンパ文字がプリントされたものを愛用していました。
ところが、素朴さが気に入って愛用していたというのに、年を重ねるうちに洗練されておしゃれなものになっていきました。
それが何だか魅力の乏しいものになってきたような気がして、結局違うものに乗り換えてしまいました。
昨年末も、出かけたついでに何度か探してみたのですが、やっぱりダメ。。。

それで今年は自分で作ってしまいました。
ご覧の通り、何の変哲も愛想もない機能重視のカレンダーです。
この程度のものならいくらでも店頭に並んでいますが、自分で作ってしまえばもっとお手軽。
それに…大げさだけど…作る楽しみもあるというもの。。。
<“物づくり” 第1号>というのもはばかられるくらいのお粗末さながら、次回は飛躍的にグレードアップしたいなぁ…と、今から来年に向けて夢をふくらませています。
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デビュー

2007-12-26 22:21:51 | works
唐突ですが、これは私にとって初めての表紙…つまりブックデザインです。
声をかけてくださる方があって、一瞬たじろぎはしましたが、何でもやってみようの精神でお引き受けしたのです。

表紙カバーを開いた状態を想像していただくと、わかりやすいかと思います。
著者の希望、編集者の意向、製本者の意見…等々を考え合わせ、それに自分の力量を考え、数種類のサンプルの中から採用されたのがこのデザインというわけです。
左の水色の正方形には著者である Melody さんの写真が入ります。

もっと模様を活かせばよかった…とか、フォントをもっと工夫すればよかった…とか、反省は多々ありますが、制約された時間の中でともかくもまとめることができただけでよしとしましょう。
さて、次は何をどんなふうにデザインしようか…なんて、いろんなものが頭の中を駆けめぐっています。

サンパギータとはフィリピンの国花でジャスミンの一種。
 この本は、日本人男性と結婚し故国を離れて日本で暮らす Melody さんの半生を綴ったものです。





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