poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

夏…それぞれの静けさ

2008-08-24 18:47:21 | あれこれ
猛暑から一転して肌寒さを感じる週末となりました。
短い期間に暑さが凝縮されてしまったのではないか…そんな感じさえします。
このまま涼しい日が続くとすれば、今年の夏は何とせっかちなのでしょう。
お彼岸まで、まだ1ヵ月もあるというのに。。。

この週末はちょっと大がかりなお掃除を余儀なくされていました。
日頃の手抜きのツケが回ってきただけのことなのですが、この涼しさは天の恵みのように感じられました。

土曜日、お昼ごろから小さく降り始めた雨が本格的になったのは夕方近く。
雨の降り始めの、あの独特の音と匂い。。。
子どもだった頃の遠い記憶につながっていく静かな雨の始まりでした。

ザアザアでもなく、ポツポツでもなく、パラパラでもなく・・・ハラリパラリと木々の葉っぱに当たる音。
ひんやりとした風が静かに動き始め、その音を乗せて私の頬をなでていきます。
湿った土の匂いが押し寄せてきます。
隣の畑では大きなサトイモの葉がわずかに揺れて、大小の水玉が転がりました。
小さな小さな雨の粒…というよりまるで霧のように細かい水の粒子が、シュワシュワシーン…と地面にしみ込んでいく音が聞こえるようです。
舗装された道路も畑の土も、しっとりと色を深め、サヤサヤサァーッ…とかすかな音が静けさを強調します。

・・・わずか数分、窓辺で作業する手を休め、体で感じ取った雨の風景でした。

そんな風景とは正反対の、梅雨明け間もない清水寺での影絵。
炎天下のモノトーンに近い色合いが静けさを感じさせます。
私にとっての今年の夏は、静寂に始まり、静寂に終わろうとしているようです。。。
コメント (5)
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