poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

八方ふさがり…だったとしても

2025-01-15 15:30:17 | 日々録
その背中が語る何かに心が動いた
青銅の狛犬“吽”さんの後ろ姿
@諏訪大社 下社秋宮 2024年8月



ただいま帰りました!
あまりに長いインターバルを不審に思われた方もおいでかと思います。
すべて私の不徳の致すところ、迂闊の仕業です。
まずは事後報告から……。

〈報告…その1〉
年末の30日夜、お昼前には問題なく使えていたネットと電話が繋がらなくなりました。
帰省していたkenchen とパソコンの設定を確認したり、ルーターとパソコンそれぞれを再起動したり…。
考えられることをあれこれ試して様子をみましたが、うんともすんとも。。。
どうやらルーター(使い始めて16年)の故障だと思われたのですが、あいにく年末年始の休業期間に入ったばかり。
年明けの仕事始めを待って修理を依頼し、ルーターの交換に至ったのは1月13日。
電話回線は復旧したものの、肝心のインターネット接続がうまくいかず、結局今日に持ち越しとなりました。
今日は朝から電話とスマホであれこれ試し、最終的に電話でのサポートを申し込めたのが午前11時近く。
幸いお昼過ぎにプロバイダーとの電話が繋がったものの、すんなりとは行かず、一時はまた後日のオハナシかと泣きたくなりましたが、何とか40分ほどで問題解決となりました…やれやれです。

〈報告…その2〉
実はもう一つ、クリスマス前に右手第5中手骨にヒビが入るというアクシデントが発生しました。
室内での出来事です。
ちょっとした物を取りにフローリングの上をソックス履きで移動した際にうっかり…またもやうっかりです…スリップして何かに手足をぶつけてしまったのです。
いつものこと、大したことではないと、その後1時間ほど編み物をしました。
右手の小指側が少し痛いなと思いましたが、軽い打撲と都合よく解釈して手元にあった湿布剤を貼りました。

翌日は通常通り出勤し、湿布剤を処方してもらうべく仕事帰りに整形外科へ。
その段階で軽い腫れとわずかな内出血が見られ、念のためレントゲン撮影ということになりました。
ドクター曰く
「大丈夫。何ともなかったですよ…と言いたいところなんだけど、ここに白い線が見えますね。
 不全骨折といってヒビも骨折なんです。固定しますか?」
年末年始を控えていることもあり、最小限の固定をしてもらうことにしました。



装着直後の私の右手はこんな状態で、4週間の固定が見込まれるとのことでした。
お箸は持てますが、物をしっかり挟むことができないので、食事はスプーンとフォークで。
入浴時はラップとポリエチレン手袋で手首から先を覆い、簡単な調理や洗い物などは右手にゴム手袋を着けて凌いでいます。
そんなわけで、今年のお正月は例年以上の超簡略式(=超手抜き)になりました。
その後、入浴時にはギプスを外してよいということになり、来週前半に予定している受診で固定解除の見込みです。
予断はできませんが、この調子ならリハビリも必要なさそうです。

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以上のような事情で手仕事もできず、今年のお正月は読書三昧。
新年5日めの段階で、たまたま図書館で借りていた獅子文六氏の小説4冊を読み終え、20年も前の「ベスト・エッセイ集」を読み始めました。

獅子文六氏の表現は簡潔明瞭かつ軽妙ではあるものの、漢語が多く、時々辞書で意味や使い方を確認しながらの読書になりました。
曖昧な読み取りを避けるためです。
私の場合、特にここ数年はインターネットを媒体とする方法の手軽さから、書物に触れることが激減しています。
調べものも辞書や事典などの書物ではなく、ネット検索に頼ってばかりでした。
このままでは物を考え表現するチカラが衰えていく一方だということに漠然とした危機感を覚えてはいましたが、具体的な行動のないままに時を過ごしていたのです。
辞書をめくる作業は、知識欲のみならず眠っていた記憶にも心地よい刺激をもたらし、発想を広げてくれます。
優れたエッセイを読んでいると、筆者の着眼や感性の鋭さ、思考の深さ、豊かさ等々に心が揺さぶられます。
こんな楽しい世界から遠ざかっていた何年かの空白を取り戻したいと強く思いました。

限られた時間の中で効率よく情報を得るにはインターネットの機能は捨て難いものですが、しばらく遠ざかっていた書物の世界にはそれとは別の魅力があります。
どちらか一方に偏らず、上手に使い分けていくための自分なりのルールを作らねばです。
さらに言えば、今年は手作りの世界を少し広げていく予定もありますので、時間の使い方にも工夫や切り分けが必要です。


今年、私の干支は「八方塞がり」の年になるのだそうです。
昨年秋に友人と訪れた神社で得た情報です。
寺社参拝の習慣もなく、信仰心が極めて乏しい私ですが、この「八方塞がり」という言葉が妙に気にかかっていました。
そして、この度のアクシデントです。
本当に八方塞がりの一年なのかどうかも分からないし、まだまだ序の口なのかも知れません。
けれど、ネットが遮断された半月あまりを過ごす中で少し捉え方が変わってきました。
何か事が起きても、何らかの活路を見出すことができればいいのだと思えるようになったのです。
ピンチは転機であり、チャンスなんだから…。
能天気の太平楽、楽天的でおめでたくできている私の甘さがむっくりと起き出してきました。

たとえカラ元気でもないよりはマシ。
心を整え、まずは自分の思うところに従って行けるところまで行ってみよう!
のほほんとしているように見えても、やる時はやるんだよ!
そんな気持ちで、新しい年を過ごしていきたいと思います。

本年もよろしくお付き合いください。
コメント
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