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コンニャク・4~肉穂花序

 サトイモ科コンニャク属の「コンニャク(蒟蒻)」。栽培畑で花を見ることは無いがここでは数本見られる。去年は藪の中に2本だけだったが今年は所有者のご好意なのか7~8本の花茎が農道脇に立ち上がっている。花には少し悪臭があり金バエが飛び回っている。肉穂花序の背丈は1メートルほどで上から覗いてみると上部の暗紫色の付属体の下に白っぽい雄花群がありその下に雌花群がある。
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ミドリタチツボスミレ・4~果実

 スミレ科スミレ属の「ミドリタチツボスミレ(緑立坪菫)」。タチツボスミレの青紫色の花弁が葉化して緑色になる変種で距が無く上向きになるので「ソラムキタチツボスミレ(空向き立坪菫)」とも呼ばれている。写真は果実で長さは5~6ミリ。この周りにはミドリタチツボスミレが数株見られるのでこの種子には繁殖能力があるのだろう。ここで群落を作ってくれると面白い。
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セイヨウトチノキ・1~花

 ムクロジ科(←トチノキ科)トチノキ属の「セイヨウトチノキ(西洋栃の木)」。ヨーロッパ南東部やトルコが原産の落葉高木で「マロニエ(marronnier)」と呼ばれておりヨーロッパでは広く街路樹として利用されている。花期は5月で高さ20~30センチの円錐花序を出し15~20ミリの小花を密に咲かせる。近縁種の日本のトチノキの果実にはトゲが無いが本種の果実にはトゲがある。
 セイヨウトチノキはパリのマロニエ通りを真似て日本各地に植栽されたが夏の暑さに弱く上手く育たなかった。一方日本固有のトチノキは大気汚染や度々の剪定で樹勢が弱り街路樹の役目を果たせなくなっている。そこに登場したのがアメリカ原産のアカバナトチノキと本種との交配種のベニバナトチノキ。夏の暑さに強く樹形が大きくならないので各地の街路樹に利用され始めている。写真は東京都薬用植物園のもの。
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