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ヒナゲシ

 ケシ科ケシ属の「ヒナゲシ(雛罌粟・雛芥子)」。ヨーロッパ原産の一年草で日本には江戸時代に渡来した。草丈は1メートルほどになり蕾は下向きで開花期には上を向く。
 中国秦時代末期、楚の武将項羽が漢の劉邦に敗れて追い詰められた時、項羽が詠った“垓下の歌”に合わせて愛人の“虞”が舞って自害した。翌年その墓に赤いこの花が咲いたという伝説から「グビジンソウ(虞美人草)」とも呼ばれている。
 ヒナゲシの花は直径5~10センチの4弁花で“花占い”をするには枚数が少ないがアグネス・チャンが見たヒナゲシはきっと八重咲き品種だったのだろう。

♪♪丘の上 ひなげしの花で
  うらなうの あの人のこころ
  今日もひとり
  来る来ない 帰らない帰る
  あの人はいないのよ 遠い
  街に行ったの
  愛の想いは 胸にあふれそうよ
  愛のなみだは 今日もこぼれそうよ
(『ひなげしの花』作詞:山上路夫 作曲:森田公一
歌:アグネス・チャン 昭和48年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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ケシ

 ケシ科ケシ属の「ケシ(罌粟・芥子)」。ヨーロッパ原産の一年草で若い果実から採取される乳液から“アヘン”が採れる。これを精製するとモルヒネが作られ鎮痛剤としてがん治療などには欠かせない。しかしモルヒネからヘロイン(麻薬)が作られるため日本では“あへん法”により栽培が禁止されている。花期は4~6月で茎頂に直径10~15センチの大きな花がひとつ付く。これは東京都薬用植物園のものでフェンスに囲われて近づけない。
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ナガミノヒナゲシ・1~開花

 道端で良く見掛ける「ナガミノヒナゲシ(長実雛罌粟・長実雛芥子)」。ケシ科ケシ属の一年草でヨーロッパ原産の帰化植物。昭和36年(1961年)に東京都で初めて確認されその後全国に拡がっている。花後に出来る細長い果実には上部に“ふりかけ容器”のような隙間があり風に揺られると中にある1,000~2,000粒の種子が散布される仕組みになっている。果実を振ってみると中で『シャカシャカ』と音がする。
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