ヤマノイモ科ヤマノイモ属の「キクバドコロ(菊葉野老)」。福島県以南の山地に生育するつる性多年草で雌雄異株。葉身は15センチほどで掌状に5〜9裂している。カエデドコロの葉に似ているが本種の裂片の先端は尖っている。キクバドコロの別名は「モミジドコロ(紅葉野老)」だが、モミジドコロはカエデドコロではない。ややこしい。
奥高尾“日影林道”で咲き始めた「オウギカズラ(扇葛)」。シソ科キランソウ属の多年草で沢沿いの日陰に生育している。“葛”の名が付くがつる性ではなく根元から走出枝(ランナー)を伸ばし地表を這って扇のように拡がる。
奥高尾の登山道で見られる「フウ(楓)」。マンサク科フウ属の落葉高木で台湾や中国南部原産。3~4月に葉の展開と同時に雌雄の花を咲かせる。去年は花は見られなかったが今年は花が確認できた。写真は若い果実で直径2~3センチ。雌蕊の柱頭がまだ残っている。